工務店は今、施工管理という 概念を整理する時(後編)

プログラムマネジメントに大切なことは、どのような管理結果を達成したいか?という、目標設定が重要となります。

まず様々なコンテンツに基準設定を設けて、マニュアル整備を進めるさながら、達成したい評価項目に分解し、客観的評価を実施し、評価結果を分析した中で、達成度合いや優先順位を明確にし、同じことが起こらない改善計画に戻していく。

つまり、PDCAのデミングサイクルを企業の生産管理スキームに根付かせる点が重要なポイントとなります。

特に8つの役割のデミングサイクルを回すとなると、並大抵の事ではありません。

そこでまず切り分けないといけない事は、現場で行う仕事と、現場で行わない仕事を仕分けすることから始めて行きましょう。

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まず、施工管理をする上で絶対に現場でしか出来ない仕事は何でしょうか?そう!「品質管理」「安全管理」「環境保全」の3つとなります。

この3つだけはどうしても現場で実施すべき仕事となりますので、この3つに関する達成すべき基準やレベル設定を確実に行い、その基準やレベルに対する評価をしっかり行う事に特化することで、現場管理担当者を専任制からチーム制に転換しながら少人数で行うことができます。

その他の5つの仕事は現場ですべき仕事でしょうか?全く違います!

工程管理」「原価管理」「情報管理」「受発注管理」「納材管理」は、着工前に全て明確に計画されていなければならない仕事であり、現場ですべき仕事ではありません。

<ここで気付かれた方も多いと思いますが、良く考えてみれば、この5つの仕事も現在の現場監督に全て背負わせて、何となく現場担当に割り振りしてしまっていることが、そもそも生産管理を正常に進めて行こうとする上では、非常識かつ異常な世界観である事を認識しなければなりません。

つまり、この5つの仕事は特に施工管理経験者やベテランのスタッフが、設計図書承認から工程計画承認、または原価や数量などのチェックを出来るだけ高い精度で着工前にやり切る仕組みを作る事で、実は施工計画が安定し、製造現場がスムーズに進めていけるという事なのです。

まさしく「段取り八分!」という訳です。

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これからの新築住宅の規格化が進む背景に、まずもって管理計画そのものの概念を切り替え、「何を」「どのレベルまで」「どうやって」という一定の仕組みにして行く事が、これからの新築住宅の施工管理のスタンダード化となるでしょう。

我々NEXT STAGE GROUPは、ご愛用頂いている標準施工手引書に加え、今後、「安全管理手引書」及び「環境保全手引書」なども順次リリースしてまいります。

このような基準指針を単体で終わらせず、明確な目標設定に転換しながら計画的な運用フェーズに向けて乗せ込んでいけるバックアップサービスを強化して参りますので、人材育成を兼ね備えながら素晴らしいお取り組みにチャレンジしたいと思っております。