『令和』という時代に、この産業が成し得なければいけないこととは?

5月1日より、新元号の『令和』が幕開けした。皆さまもご存知のように、7〜8世紀の奈良時代の日本最古の歌集としてまとめられた全20巻の万葉集の第5巻の『梅花の歌』から引用され、新しい時代への願いを『令和』という元号に表現したのです。

『令和』とは、「明日への希望と共に、日本人一人一人が大きな花を咲かせる」という深い想いを抱き、新たな時代への祈りと期待を持ち合わせることだとすれば、この住宅産業界においても、発注者のみならず、家づくりに関わる利害関係者全てが適正な利益を得て、各々の仕事という役割を認めてもらえたり、感謝をされたり、また仕事を通じて幸せになれる環境整備をしていくことが非常に大切なことであると思う。

家づくりとは、お客様にとって一つの新しいライフスタイルへの挑戦と覚悟なのである。その一つの大きな覚悟である家づくりを一つのプロジェクトとして捉えれば、やはり利益の源泉である建築現場のプロジェクトに関わる利害関係者全てが、各々の花を咲かせる為に仕事への誇りを持ち、周りから感謝をされる仕事であり続け、そして各々が仕事を通じて幸せになっていけることが、この産業にとって重要なことではないだろうか?

まさしく建築事業というものは、その一つ一つの現場のプロジェクトマネージメントを如何に成功させるかが事業使命であるということから、今この産業が抱えている働き方改革、品質向上、そして生産性向上などの実現を並行して抜本的改革へ結びつけていく為にも、実は第一優先的に取り掛かって頂きたいこのような風土改革そのものなのである。

そして業界環境整備が進んで行くことで、利害関係者と言われる職人や現場監督、様々なパートナーの方々の地位向上にも寄与し、個人の日々の遣り甲斐が明日への希望に導く原動力となっていくポジティブなマインドサイクルこそが、未来の若者に勇気を与え、家づくりへ参入すべく新たな流れが創出されるに違いない。

そんな現場環境を自社の価値にし、前線の営業部隊が率先して自社の強みを生かしたファンづくりが出来れば、製造の前線においてもその覚悟というものも少しずつ芽生えてくるであろう。

いずれにせよ、最後は自分が一番良ければいいのか?また、周りが一番良ければいいのか?という究極の選択肢が、自社の風土改革を大きく左右するのである。本気の風土改革を断行するならば、やはり後者である周りを一番に優先するという思いやりの環境を徹底的に根付かせることでしか、解決をするすべはきっとないだろう。