完成見学会だけのファンづくりでは、大きな機会損失である

建築会社の事業目的が家を造ることであれば、やはり家を造る為の受注を強化し、いかにコンスタントに集客からファンづくりというステージにシフトアップして行くかを皆さん考え、期待しているのではないだろうか。

地域の建築会社は、大手ハウスメーカーのように住宅展示場という大々的な投資をして行く販売戦略は非常に不向きであるだけに、お引渡しするお客様に了承を得ながら、完成見学会を中心にイベントを開催し、そこを一つの集客装置としてファンづくりを強化し、受注に繋げていく会社が非常に多い。

ここで皆さんに是非考えて頂きたいことは、地域建築会社としての本当の自社の強みを社内でどれだけ明確に共有し整理できているかということと、又その強みを生かす機会をどれだけ地域に発信、展開できているのかという、シンプルで大切な2つの命題である。

私自身も全国の沢山の工務店を見てきた中で、デザインや性能、そしてコストパフォーマンスといった今どきの定番告知はさておき、必ずホームページや会社案内で書かれている自社というものを伝えたい根幹の内容のキーワードは、こぞって『確かな品質』『迅速な地域密着』『信頼の責任施工』など、自らの家づくりの使命をアピールされている会社が非常に多いのである。地域建築が不動産戦略でない限り、年間に何百、何千という家づくりを供給することではなく、住まい方という視点での価値創造を地域にいかに届けるかという視点で考えてみても、1棟完工するのに4〜6か月という長い工事期間に対し、竣工時のたった1回の完成見学会という発信では機会損失の何者でもない。

例えば、自社の強みのキーワードが『確かな品質』であれば、この半年近い1件の建築工期中の現場パフォーマンスを、いつでもお客様の興味のあるタイミングに自由に見学に来て頂ける機会さえ作れば、今までの何十倍ものファンづくりができる環境ができるというシンプルな考え方が生まれてくるのである。つまり、機会の最大化である。何も、構造見学会というような瞬間風速的なイベントを強化するのではなく、建築フローの流れそのものを自然に魅せる化し、落とし込んで行くことが実は大切な考え方の一つではないだろうか。

しかしこれが出来そうで出来ない理由は、自社の施工品質が本当に確保されているのか否か!という本質的な実力の部分でしかない。ここを本気で取り組んで行く建築会社が、実は現場を魅せる化してどれほど受注を上げているのか?という実態をあまり知られていない。そして魅せる化という誰もが真似出来ない一歩上の販売戦略が展開できる会社は、本当に希少価値に近い領域なのである。

我々NEXT STAGE GROUPは、600社近い建築会社さまと品質監査を通じて、品質向上に一生懸命取り組んできたが、これからはそんな一歩先の本質を歩んで頂いている建築会社様向けに、今夏から『Kengakuクラウド』とタイアップし、自社の建築工期中全てを利用した地域集客型見学予約システムを展開し、品質に対して更なる強みの価値発信をお手伝いし、結果、とんでもない成約率を叩き出して行きたいと思っている。