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『品質管理の源は、企画品質と設計品質にある』

住宅産業界で言われる『住宅品質』という概念を、
ほとんどの方々はクレームの無い住宅や、
性能が高い住宅、また施工がしっかりしていることと
何となくイコールに解釈してしまう傾向がある。
実は『住宅品質』には、4つの目指すべき品質が存在することを
ひとまず原点として認識していただきたい。

4つの目指すべき『住宅品質』。
それは「企画の品質・設計の品質・施工の品質・維持の品質」であり、
その総合的な精度を示すものである。
前段に認識されている『住宅品質』のイメージからすると、
施工の品質だけを見て判断しているケースも非常に多いのではないだろうか?
最後の「維持の品質」に関しては、全国的に見ても散々な状況であり、
長期優良住宅認定を受けた住宅でさえ、
引渡してからの力の入れようは非常に希薄である。

今回は、一番最初の「企画の品質」に目を向けていきたい。
なぜならば、我々が建築現場で、品質向上に取り組む上で、
現場スタッフだけで改善できる割合は3割程度に過ぎないからである。
もし、それ以上の改善を求めるならば、着工前の「設計の品質」を改善しない限り
現場が納まらなかったり、不具合が起きたりする。
更に言うならば、その設計が行われる前提として、
会社が作り出す商品企画の段階から、しっかり仕様や納まりを吟味していないと
惰性的に設計業務に流れ、工事管理にしわ寄せが行ったまま、
いつまでも改善されないケースとなることが非常に多いからである。

現在では、住宅仕様の企画化やパッケージ化が進んでいる。
ユーザー目線での趣味嗜好や、価格帯、暮らし方のご提案、快適性やランニングコストなど、
様々な角度から販売戦略を重視した企画バリエーションが年々進化していく半面、
施工性や安全性という現場目線からしっかりと企画されていく視点が、最近非常に乏しく感じる。
この辺りの現場目線をしっかり持って商品企画を行い、
生産性を重視した設計仕様の安定化と明確化に向けての設計品質改善を図らない限り、
現場生産性はいつまでも向上していかないのである。
つまり「企画の品質改善」が、品質向上に繋がる源であることを認識しない限り、
設計瑕疵が減少していかないのである。

瑕疵と言えば、何となく施工瑕疵ばかりを取り上げる傾向にあるが、
実は隠れた設計瑕疵がどれほど多いかを深刻に考えていただきたい。
どれだけ施工基準やディテール(詳細)を決めても、
根幹となる設計仕様がブレれば無用の長物となる。

商品に対する企画や設計の品質改善に必要な実践行動とは、
まず企画者や設計者がしっかりと現場に行くことである。
現場で引き起こっている課題を抽出し、同じミスを引き起こさない対策を
設計段階から見直して、取り組むことこそが重要である。

そこで我々の第三者品質監査の結果報告が、
住宅品質向上にどれほど貴重な情報源となりうるかをご認識いただき、
上手く品質改善に取り入れ、活かしていただきたい。

各現場の裁量に住宅品質が委ねられていて、クレームやコスト増に悩まれているならまずはお電話、お問い合わせフォームよりご相談ください。