アンカーボルトの高さの精度を高める

アンカーボルトの高さの精度は、土台の品質に影響を与える恐れがあります。アンカーボルトが低いと土台を深く座彫りしなければならず、土台の強度や耐久性を考えたとき欠損部分が弱点になりかねません。


高さの精度を確保するために、コンクリート打設前にアンカーボルトを型枠にセットする方法を採用しているビルダーは多いです。写真の現場では、合板の端材を利用して型枠に固定している事例です。



型枠の天端の高さにバラつきがあるため、合板の重ねで高さ調整していました。鋼製型枠であれば、市販の支持金物等でセットすることが可能ですが、木製型枠の場合は支持金物が流通していないため基礎業者の工夫が必要になります。田植え施工のようにぶっつけ本番の施工に比べ、あらかじめ固定しておく施工方法は、手間がかかりますが高さや位置のチェックが事前にできるため、施工精度が高まり、ミスも減るようです。

施工のバラつきの改善「床束の接着剤」

床束を固定する足元の接着材の必要量は、メーカーの施工要領書に記載されていることが多くあります。しかし、いろいろな現場で施工を見ると、バラつきの多さを感じる部分でもあります。



施工面で考えると接着剤の量が少々多くても問題ないと思われますが、接着剤の量が少ないと場合は、トラブルにつながる可能性があります。又、量も大事ですが、接着する面積も接着力に影響を与えるので注意が必要です。
 ①一度だけで良いから、適正量を測り、正しく施工してみる
 ②その状況を、写真におさめ、監督さんや職人さんと情報を共有する

それだけで、大きくバラつきが改善できるのではないかと思います。

設備配管固定のチェックポイント「断筋」

写真は基礎立上りを撮影したものです。


既成品を用い貫通部のひび割れ対策を行っていて 一見、何も問題がない様に見えますが、よく見ると、立上りの横筋が切断されています。

リブレン等の既製品はひび割れの補強筋であり 断筋部分を補強するものではありません。そのため、断筋部分に対する補強筋を入れる必要があります。さらに、中基礎の立上り横筋の定着部分も切断されていて 定着長さが不足しています。定着部分を工夫して施工していれば切断せずに済んだと思われます。

鉄筋を切断する必要があるのかを考え、切断した場合には必ず補強筋を施工する。現場監督さん、業者さんはこの点に注意して施工及びチェックを行ってください。

設計者・施工者の認識不足/大臣認定耐力壁

壁量の計算で、告示仕様の倍率ではなく、大臣認定を受けた高倍率な耐力面材を採用している住宅が多く建築されています。大臣認定を受けた耐力面材は、仕様や施工方法がそれぞれ詳細に決められているのですが、そのことをしっかり認識せずに設計・施工をしているケースがあります。

例えば、耐力面材を使用した告示仕様では、1365㎜(4.5尺)の長さで耐力壁を計画することができても、一部の大臣認定を受けた耐力面材の中には、455幅(1.5尺)で使用が認められず910㎜(3尺)でしか計画できない商品もあります。

※継手間柱は45㎜×90㎜以上

使用方法を間違えると、必要な倍率を確保できず、構造的に問題となることがあります。自社で使用されている商品の仕様や施工方法を、見落としがないか、使用方法を間違えていないか、一度見返してみましょう。
木造の構造関係告示改訂で、高倍率の面材が追加になるので、今後は高倍率の面材も使いやすくなるのではないでしょうか。

事前計画の重要性

株式会社NEXT STAGEではビルダー様毎に基準を決めて、その通りに現場が出来ているか出来ていないかを確認する「現場監査」の業務を主に行っています。その中で、監査項目では判断が出来ない部分も数多く存在します。写真は、玄関部分の引戸部分の納まりになります。

玄関引戸を納めるために、引戸廻りの基礎をはつって玄関を納めています。結果、隙間が生じています。おそらく、玄関の仕様や寸法が決まっていないためにこのような状況が起こったと考えられます。この状況を見て、お施主様はどう感じるでしょうか? 「後で埋めるからいいのでは?」と思う方もおられるかもしれませんが、それはあくまでのビルダー側の都合です。このような状況を起こさないためには、事前計画が大切です。仕様をきっちり決めて、その内容を正しく設計図書に反映する。その内容を正しく現場で施工する。 このような当たり前の取組がだんだんとずさんになっている印象を強く受けます。

株式会社NEXT STAGEでは、このような内容からもビルダー様の課題点や問題点を把握して、一つずつから改善が出来るようにビルダー様と共に取り組んでいきます。