現場チェックのコツ「予測」

下の写真は、筋交い金物を取り付けた写真です。

よく見ると、メーカー指定の本数より多くビスが取り付けられています。ビスの使用数が不足しているわけではないので、メーカー指定の数に戻すかどうかはビルダー様の自社基準で判断いただく案件です。

実は、このような時に第三者監査のベテランスタッフは、「1本多くビスを使っているということは、他の部位で不足している可能性がある!」と考え、気を引き締めて現場監査を行います。すると結構な確率で、不備が見つかることがあります。

「柱金物ビスの種類を間違えていた」とか、「床に金物工法で使うピンが転がっていた」とかも、不備発生の可能性を示すシグナルとなります。

現場監督さんには、このようなシグナルを見つけたとき、不備が他の部位で発生している可能性を考え、現場の確認を行い施工品質向上につなげていただきたいです。

1000棟に1棟!

皆さん驚かれることかもしれませんが、建物着工後に建物の向きの間違えに気付く事例が、およそ1000棟に1棟くらいあります。

ではなぜ、間違えて工事を進めてしまうのか?

調べてみると次のようなことが原因となっていました。

設計担当者が、もう少しだけ施工者に対する気づかいがあれば、リスクを減らすことができるのではないでしょうか。

自社の図面は、大丈夫ですか?

着工前の図面の入念なチェックを行う事で、不備につながる芽を摘むことを心がけましょう。

筋交い材としてはNGです!

木材で見られる節ぬけ。節ぬけした木材を下地材として使われることがあります。
仕上げに影響をおよぼさないのであれば使っても問題はないのですが、ベストの選択ではありません。
しかし、用いる部位が「筋交い」だと、話は全く別です。

下の写真は、筋交いに節抜けが見られます。
建築基準法では「筋交いに欠き込みをしてはならない」と定められており節抜けは、この欠き込みと同じと判断できるため、法に抵触します。
風や地震によって力がかかると筋交いが損傷する恐れがあり、構造体となる部位では用いないように注意が必要です。

油断は禁物

設備配管廻りの防水処理方法として、防水テープで処理する方法と「成型部材」を用いる場合があります。
最近では人の手による施工ムラを減らすために「成形部材」を用いる現場が増えてきております。

「成形部材」は、施工ムラを減らし安定した防水性能を確保できることがが特徴なのですが、外壁の通気胴縁を留付ける際、釘を打ち付けてしまうことで漏水が発生する恐れがあります。

下の写真は、漏水しないように胴縁の釘を一度抜き、再度別の箇所に釘を打ち直した事例です。
「成形部材」の上から釘を打ち穴を開けることも問題ですが、抜いた釘穴の防水処理を忘れてしまうことも問題です。

現場監督さんは、大工さんへの注意促し、施工後のチェックをしっかり行い、クレームにつながらないように努めましょう!

床構面の合板の留め付けで陥りやすいミス

床構面の合板の施工において、910ミリ巾の合板に150ミリ間隔で釘を打つと指示のある場合は、図1のように通常、6スパンで釘が7本必要になります。間違いが多いのは両端に柱がきた場合で、150ミリ間隔で釘が打たれているのですが、図2のように5スパン6本になっていることがあります。考え方としては、図3のように柱により打てなかった釘(①と⑦)を柱の内側にそれぞれ移動させ、本来910ミリ巾の合板へ打つべき6スパン7本の確保が必要です。優良ビルダーでは、建物の構造に関わる重要な部分になりますので、職人さんの判断で施工しないように、施工指導・情報共有を図っています。