筋交い材としてはNGです!

木材で見られる節ぬけ。節ぬけした木材を下地材として使われることがあります。
仕上げに影響をおよぼさないのであれば使っても問題はないのですが、ベストの選択ではありません。
しかし、用いる部位が「筋交い」だと、話は全く別です。

下の写真は、筋交いに節抜けが見られます。
建築基準法では「筋交いに欠き込みをしてはならない」と定められており節抜けは、この欠き込みと同じと判断できるため、法に抵触します。
風や地震によって力がかかると筋交いが損傷する恐れがあり、構造体となる部位では用いないように注意が必要です。

油断は禁物

設備配管廻りの防水処理方法として、防水テープで処理する方法と「成型部材」を用いる場合があります。
最近では人の手による施工ムラを減らすために「成形部材」を用いる現場が増えてきております。

「成形部材」は、施工ムラを減らし安定した防水性能を確保できることがが特徴なのですが、外壁の通気胴縁を留付ける際、釘を打ち付けてしまうことで漏水が発生する恐れがあります。

下の写真は、漏水しないように胴縁の釘を一度抜き、再度別の箇所に釘を打ち直した事例です。
「成形部材」の上から釘を打ち穴を開けることも問題ですが、抜いた釘穴の防水処理を忘れてしまうことも問題です。

現場監督さんは、大工さんへの注意促し、施工後のチェックをしっかり行い、クレームにつながらないように努めましょう!

床構面の合板の留め付けで陥りやすいミス

床構面の合板の施工において、910ミリ巾の合板に150ミリ間隔で釘を打つと指示のある場合は、図1のように通常、6スパンで釘が7本必要になります。間違いが多いのは両端に柱がきた場合で、150ミリ間隔で釘が打たれているのですが、図2のように5スパン6本になっていることがあります。考え方としては、図3のように柱により打てなかった釘(①と⑦)を柱の内側にそれぞれ移動させ、本来910ミリ巾の合板へ打つべき6スパン7本の確保が必要です。優良ビルダーでは、建物の構造に関わる重要な部分になりますので、職人さんの判断で施工しないように、施工指導・情報共有を図っています。

防水シートの重ね巾

下の写真は、外壁の防水シートの上下重ね位置で電気配管を取り出している不備事例です。




電気配管の下の防水紙を切り取って施工しているのがわかると思います。水が回らないように上下の重ねは90㎜以上必要なのですが、この施工では確保できているとは言えせん。上下の重ね位置や左右の重ね位置を避けることができれば一番よいのですが、現場では避けることができない場合もありますので、その対処方法を自社で定めておくことが望まれます。



赤丸部分は上下の防水紙をまたがりテープを貼りつけているため、上の防水紙が風などで簡単に剥がれてしまうおそれがあるため防水性に不安がのこります。



是正を参考例として、上下のジョイントに十分に左右重ね巾(150㎜以上)をとってテープを貼り、そこから上に貼り上げていくかたちで、配管廻りを止水していく方法があります。

コンクリートの充填性を考慮

下の写真は、基礎の立上り部分にプラスチック製のドーナツ形スペーサーを横使いに取り付けた事例です。横使いした理由は、外側(型枠側)の配筋に取り付けることで必要かぶり厚さが確保できるサイズのドーナツ形スペーサーだったため縦筋に取り付けていました。

横使いにしてしまうと型枠の上からコンクリートを流し込んだ際、スペーサーで骨材を受けることになり、スペーサー下部にうまくコンクリートが充填されず空隙ができる(ジャンカ)可能性があります。




ドーナツ形スペーサーの取り付けは「鉄筋コンクリート造配筋指針(日本建築学会)」の中でもコンクリートの充填性を考慮して、「縦使いを原則とする」とされており、また第三者監査を取り入れているビルダー様の多くが縦使いを自社基準として定めています。対処方法としては、ドーナツ形スペーサーのサイズを調整して内側の鉄筋に取り付けても必要かぶり厚さを確保できるものを使うか、横使い可能な星形のスペーサーが市販されているのでそのような製品を使うなどの方法があります。