施工品質向上への入口

 【コメント】

NEXT STAGEの重要なサービスの一つに「標準施工手引書」があります。
「標準施工手引書」は施工品質向上の入口と位置づけており、建築基準法や瑕疵担保責任保険の法的基準と、
そこで定められていない部分を明確化させる為に、自社の施工基準を構築したものです。
自社基準を明確に定めることで、人的な裁量に委ねない一定の品質基準に適合させることが出来るようになります。

弊社では、全国のビルダー様へ標準施工手引書の構築をお手伝いさせていただいているのですが、
実際ビルダー様に訪問した際や、協力業者会を設けさせていただき、職人様へお話しさせていただいた際、
以下のような声をよく聞きます。
「『標準施工手引書』って何!?」「見たことないよ!」
「せっかくいいのあるんだから教えてくれたらいいのに」
実際に現場で作業されるのは、毎日現場で汗を流していただいている現場の職人様です。
言い換えれば、家づくりは現場の職人様に支えられているといっても過言ではありません。
「標準施工手引書」も、職人様が分かりやすいものを意識しており、基本的な施工手順が均一化すること、
職人様の経験やスキルに依存しない安定した施工判断が出来ることなどを目的としており、
職人様が「標準施工手引書」の内容を正しく把握して施工を行うことが、ビルダー様の施工品質の向上には欠かせません。

わかっていても、手を加えないままに

現場監査における不備の要因を4つのカテゴリーに分類すると『設計』『現場管理』『職人』『商品』となる。『設計』の面では、図形の整合性、いわゆる誤記や新しい図面が職人様まで行き渡っていない等の原因が多いがそれ以外にも図面が分かりにくい為にミスにつながるという場合もある。
弊社の5回目監査では、構造躯体のチェックを行うが、その中に、柱、梁、筋交い等の接合金物も含まれる。監査士様いわく、あるビルダー様では、設計図書では柱頭、柱脚金物の告示記号(い・ろ・は・・・)と記載され、それにみあった使用金物の凡例が書かれているが、毎回使用されている金物が同じであるにも関わらず、凡例の金物は違う製品であるという例が意外と多いらしい。
職人様も、『同じビルダー様の現場に何度か入って仕様はわかっているが、応援などで初めて現場にくる方もいるので、使う製品を図面に落とし込んでほしい』というのが本音である。作業の効率アップ、ミスの減少につながるので、試みていただきたい。

現場での安全対策

弊社現場監査の理念である、ビルダー様の「施工品質の向上と安定を具現化する」為に日々現場の最前線で頑張っていただいている認定現場監査士様からも、現場の状況について様々な意見が上がってきます。特に多い内容が、安全対策についての内容となっており、中でも足場の状況や2階の昇降梯子についての意見が多いです。

上の写真は建物と足場の間隔が広い状況です。あまりにも広いと監査中に落下してしまう危険性もあり、作業をされる職人様も気を配らないと落下してしまう可能性があります。下の写真は2階への昇降梯子の固定が正しく行われていない状態です。昇降時に梯子がグラグラしていると、昇り降りされる職人様が落下してしまう可能性があります。いずれの例も「何かあってからでは遅い」です。万が一職人様や現場監督様が事故にあった場合、ビルダー様やその先のお施主様にもご迷惑をおかけすることになってしまいます。職人様が事故にあった場合にも、最終的には ビルダー様とお施主様にご迷惑をおかけすることになってしまいます。施工品質を向上・安定させるためには、このような安全対策を正しく行うことも必要ではないかと考えます。