業務の効率化 「柱接合金物の選定」

現場監督の業務効率を上げるために、あるビルダー様が実践している事例です。柱接合金物の中には、耐力面材を貼ると隠れてしまう種類のものがあります。

屋外面に取り付ける、柱-横架材直付けタイプ
(耐力面材を貼ると確認できない)

 

あるビルダー様では、耐力面材を貼った後でも、取り付け確認できる柱接合金物を使用するように方針を変えました。

面材上から取り付けることができる、合板仕様タイプ
(耐力面材を貼っても確認できる)

内側面に取り付ける付けるタイプ
(耐力面材を貼っても確認できる)

 

理由は、「柱金物の取り付け確認」と「耐力面材の取り付け確認」を1度で終わらせるためです。今までは、2度、現場に足を運んでいたのですが、1度で終わらせることで、1回分の移動時間を節約することができます。これだけを見れば、小さな工夫ですが、一つ一つの積み重ねが現場監督の業務効率の向上と、建物コストの低減につながります。

※同じ名称の金物でも「柱-横架材直付けタイプ」と「合板仕様タイプ」がございますので、施工の際はご注意下さい。

小屋裏への漏気

小屋組み材等の耐久性を保つためには、小屋裏換気が有効です。木材の劣化の要因である湿気(水)を屋外に排出し、構造材を乾燥させることができます。しかし、小屋裏への湿気の流入が増える要因があると、湿気の排出が追い付かず、構造材を乾燥させることができなくなる恐れがあります。

最上階でパッケージタイプの繊維系断熱材を用いて天井断熱を行っている現場で確認された不備事例をご紹介します。どれも、室内の湿気が小屋裏へ流入してしまう恐れがあるものです。

「断熱材に隙間」がある事例

「防湿層に破れ」がある事例

「気流止めが未施工」である事例

(参考)気流止めを施工する場合の納め方

 

天井の防湿の目的を理解した上で、自社の品質基準を定め、施工及び現場チェックを行うことを推奨します。

工事現場の養生

現場養生の施工優良事例を2例ご紹介します。

一つ目は、基礎の立上りと敷地周りに養生をしている事例です。目的は、基礎立上りへの雨による泥はね汚れを防止と作業時の際、靴裏に泥が付かないようにし、近隣の道路や基礎内部を汚さないための対策です。お施主様や近隣の方への配慮がうかがえます。


二つ目は、土台を養生している事例です。目的は、土台の雨濡れや汚れの防止と、ほぞ穴に雨水が溜まることを防ぐための対策です。工程的に養生は、短い期間なのですが、資材品質維持への配慮がうかがえます。

優良事例「鉄筋フック部のかぶり厚確保」

基礎立上り縦筋の先端にフックがある場合、基礎幅が150㎜あったとしても、主筋が芯から僅かにずれるだけでかぶり厚さが不足してしまうことがあります。弊社が現場監査した物件でもよく見受けられ、指摘頻度の多い項目です。


写真は、フック部を捻って結束しています。こうする事で、主筋が多少芯からずれてもかぶり厚に余裕ができます。フック部を捻って結束することは、手間がかかり面倒な作業なのですが、鉄筋屋さんに品質へのこだわりが感じられる事例です。

床下の人通口は機能していますか?

近年では住宅の高気密・高断熱化が進み、換気計画においても様々な方策が採用されています。その中でも最近よく現場で見かけるのが、床下に換気システムを設置する換気方法です。換気計画としてはとても有効な手段であると考えられますが、床下より各部屋にダクトを巡らせるため床下空間は複数のダクトで覆われてしまいます。


そのため、人通口にダクトが集中し開口が塞がれ、人通口本来の目的が機能しないことがあります。点検やメンテナンス等で家の耐久性、資産価値を高めることが求められる時代、床下を確認するために、配管経路や点検口の位置等の事前計画がしっかりされていないと、お施主様とトラブルにつながる恐れがあります。