小屋裏の換気量を確実に確保!

こちらは他業種との取り合い部分で発生した小屋裏の換気工事の不備事例です。

軒裏換気部材の通気孔がブローイング断熱材で塞がれてしまっています。天井に断熱材をブローイングした際、軒裏まで吹き飛んでいたことに気付かなかった事例です。

この状態だと計算した必要換気量が確保できない恐れがあります。

このように軒裏換気部材の施工がしっかりできていても、他の要因によってそれが有効に機能しない状態に陥る場合もありますので、施工後には必ず確認を行うようにしましょう。

サッシビス位置に節が!大工さんの優良事例

サッシを固定するためのビス位置に「節」があたり、留め付け方を変更した職人さんの優良事例です。(窓台を取り付ける現場の事例)

ポイントは2点!1つ目は、節を避けてビスを留め付けていることです。節部への留め付けでは固定強度をしっかり担保することができません。現実的には、ビスが刺さらないことや、斜めになることがあり、また材料が割れてしまう恐れもあるため、無理に取り付ける例は少ないと思います。

 

2つ目は、ビスを2本使って留め付けていることです。1本だけの留め付けの場合、どちらか片側のビスピッチが規定以上の間隔になってしまいます。2本打つことでビスピッチを規定以内に納めています。ビスピッチをしっかり考慮した施工は高く評価できます。

大工さん・現場監督さん・設計さんの優良事例

大工さんのファインプレー。こちらの写真は、天井の石こうボードを撮影したものです。とてもきれいに仕上がっています。ビスが等間隔で留め付けられており、ボードジョイントのVカットが丁寧に加工されています。大工さんの品質に対する意識がうかがえます。

現場監督のファインプレー。こちらの写真は、現場の駐車スペースを撮影したものです。道路に足あとやタイヤあとがつかないように配慮したものです。道路が汚れたら掃除する対処ではなく、そもそも汚さないようにする工夫を行っています。

設計者のファインプレー。こちらの写真は、屋根のルーフィングを撮影したものです。よく見ると、ルーフィングが2層になっています。勾配が緩い屋根の場合には、ルーフィングを2層にすることを標準仕様とし、雨漏りの安全性を高めています。

壁の止水処理の不備

こちらは、外壁で配管の貫通部分の写真です。防水シートの上下の重ね位置に干渉する場合のダクト廻りの止水処理についての不備事例です。一件大丈夫そうに見受けられますが、重ね位置で毛細管現象が発生すると雨水浸入のリスクが高まります。

この部位の止水方法を自社基準で定めている住宅会社さんは多いのですが、防水の考え方が難しいこともあり不備が中々減らない部位でもあります。防水シート重ねについて当社で情報提供している城東テクノ株式会社のGAISOの記事で詳しく解説しておりますのでぜひご一読ください。

外壁通気構法で求められる住宅品質vol.9「防水シートの重ね位置における設備貫通部の雨仕舞」

空気の流れる道の確保

 

前コラムの繰り返しとなりますが壁通気工法を考える上で押さえるべき3つのポイントは、”❶空気の入口を確保 ❷空気の流れる道の確保(通気層)❸空気の出口の確保”となります。

下の写真は「❷空気の流れる道の確保(通気層)」における不備事例と優良事例となります。通気工法により通気層を設ける主たる2つの目的は、外壁等(1 次防水)から侵入した雨水を防ぎ通気層を通して外部へ排出する「防水」と、「室内や壁体内の湿気を通気層を通して外部へ排出する「排湿」です。空気の流れを妨げると「排湿」ができなくなり、構造材や下地材を腐らせるような不具合が生じたり、建物の耐久性や価値を下げてしまう恐れがあります。

 

こちらの写真は透湿防水シートのたるみが発生している不備事例で、このままの状態でサイディングを施工してしまうと空気の流れを妨げる恐れがあります。たるみの無い施工が望まれます。

一方こちらの写真は透湿防水シートのたるみのない施工に加えて、端部に防水テープを貼りめくれ防止の配慮も行っている優良事例です。