目的を知り、現場をチェックする[通気層]

写真は、透湿防水シートにしわが寄り、横胴縁の通気穴を塞いでしまった例です。



通気層は、空気の入口と出口を作り空気が流れることで、壁の中の水蒸気を外部へ排出することができます。

空気の流れを遮る施工や、入口(水切り部)や出口(軒部)が塞がっていると水蒸気が排出されず壁体内の結露を起こしたり通気層内に水蒸気が滞り外壁の仕上げ材や下地材を劣化させたりします。また、防水という観点からも通気層に侵入した水が抜けないという問題があります。

通気層が15㎜以上あればいいというわけではありません。「空気を流れるようにする」という原則を忘れずに通気層の施工チェックを行ってください。

安全及び清掃への配慮

最近、現場監査で現場にお邪魔した際に現場での安全や清掃に意識を向けられているビルダー様が増えてきている印象を受けます。相対的に、現場の清掃や安全対策が丁寧に行われているビルダー様ほど、現場施工や品質に対する意識やレベルが高く感じます。


写真の1枚目は現場に安全掲示がされていました。
必要のある情報を適切に発信しています。


写真の2枚目は、工事看板の裏に清掃用具が設けられていました。
現場の美化に配慮の意識が感じられるよい事例です。

株式会社NEXT STAGEでは、現場施工の良し悪しだけではなく、このように現場全体で配慮が行き届いている内容もどんどん拾っていき、ビルダー様へフィードバックを行っていきます。

見た目も意識した、職人さんの配慮[止水処理]

外壁を貫通するビスの止水処理はどのようにされていますか?
「ビス頭をコーキングで処理」「止水パッキン付ビスを使用」など止水という目的を果たすための手法は複数あると思います。今回、鹿児島県のビルダー様の一例をご紹介いたします。私共が、外装仕上げ材の止水処理の監査をした際、見た感じ外壁を貫通するビスの止水処理を行っているようには見えませんでした。現場の方に止水処理を忘れているのではないかと確認すると「見た目を意識して、ビスを打つ前にコーキングしている」との回答。どのような施工方法をとっているかがわかる写真を後でいただきました。



ただ止水の目的を果たすだけではなく、見た目にも配慮した、職人さんの意識の高さが伺えました。

熱橋補強の優良事例

金属が断熱層を貫通すると、屋外から屋内へ、屋内から屋外へと熱が伝わりやすくなります。この部分を熱橋(ねっきょう)と呼びます。木造住宅では、梁と梁を緊結するために取り付ける、羽子板ボルトが熱橋となる場合があります。熱橋部位が多いと、冬季間では、屋内から屋外へ熱が逃げ、室内の温熱環境に影響を与える他、室内側の金物の冷たくなることで、結露を起こす危険性も増します。

写真を上げさせていただきましたが、こちらの工務店さんでは、熱橋の対策をしっかりとっており、羽子板の外気側のボルト部分に発泡ウレタンを注入し断熱補強されていました。

現場で見た、ちょっとしたアイデア・工夫!

優良事例のご紹介です。下の写真は、コンクリート打設前の型枠施工状況を撮影したものです。よく見ると、アンカーボルトの先端にテープを貼っています。

これはアンカーボルトへのコンクリートの付着を防ぎ、次工程の作業効率を上げる目的で養 生したものです。安価で簡単にできる方法です。今回、注目していただきたいのは、養生することで現場でのけが・安全対策も兼ねているという点です。一つの作業で複数の目的を兼ねるアイデアや考えを実行に移す姿勢は、高い評価ができると思います。