気流止めの防湿措置

気流止めの断熱材の入れ方に不備がある事例です。


最上階の間仕切りの上部では、気流止めの施工を行い、小屋裏から室内への空気の流入及び室内から小屋裏への熱や湿気の流出を防ぎます。写真は気流止めの為に断熱材を入れているのですが、防湿措置がとられていません。下図の様に防湿フィルムを外側に向け断熱材を折り曲げ、天井の防湿フィルムと連続するように施工をする必要があり、このままだと室内から湿気が移動し、小屋裏で結露を起こす恐れがあります。

 

断熱材の巾の不一致

光が透けていることからもわかるように、断熱材に隙間があり断熱欠損となっている事例です。



間柱間の寸法は417.5mmで、それに対して390mm巾の断熱材を使用したため、巾が不足し両脇に隙間ができています。外部に面材を貼った場合は、光が透けないため解りにくくなります。間柱間でよく見受ける不備事例になりますので、図面上で該当部位がある場合は注意してチェックを行ってください。

寒冷時期の基礎施工〜北海道では

気温が氷点下となる寒冷時期は、コンクリート打設後の基礎の養生・温度管理が大切です。温度管理が不適切だと凍結によりコンクリートが十分な水和反応できず硬化不良を起こし、下の写真のように表面が劣化したり、ひどい場合だとコンクリートの強度が設計基準強度を満たさなくなる恐れがあります。

北海道エリアの優良ビルダーでは、気温が下がる時期にテント囲いや暖房を行い、コンクリートの温度管理や降雪の対策をしっかり行っています。この現場では、光を透過するシートを使うことでテント内部を明るくし、作業効率を落とさない工夫が見受けられます。

基礎断熱材の欠損

基礎断熱の現場における不備事例の写真です。基礎の隅角部で断熱材が欠損しているため基礎部からの熱の損失があり、また結露を起こす恐れがあります。「隅角部にも断熱材が必要である」ということを知っていれば、このような不具合を防止できていたと思われます。住宅会社と協力業者がこのような事例を共有し積み重ねていくことで、現場品質向上へとつながっていきます。設計図書においても明確に表記をしておくことは大事です。

 

良いところを取り入れる行動力

下の写真は、HD金物の強度を柱に記し、職人さんの施工ミスを防止している優良事例です。なおかつ、柱に直接記載することはせずに、テープを貼りそこへ記入するというお施主様への配慮も忘れてはいません。


 

なぜこのようなことを始めたかを現場監督に話を聞くと、「指導してくれた先輩がやっていたことなので、自身もやっている」という回答。指示されるわけでもなく、良いテクニックを見て自分もやってみる、その行動力。とても素晴らしいと思います。