より確実な防水施工をしたい

窓下に防水用の役物部材を取り付けている写真です。 以前は利用していなかったのですが、「窓廻りの防水を不安のないようしっかりと施工したい」という大工さんの意見を聞き入れ、ここの住宅会社では採用を決めたそうです。

確実な施工を目指し自分の意見を主張できる大工さんと、それを良しと判断し取り入れる住宅会社、良い関係を築いてる優良事例です。

「きれいにテープを貼っているのに」もったいない!

設備貫通部に防水テープを問題なく貼っているように見える写真ですが、実は雨水の侵入リスクのある施工になっています。 設備貫通部を良く見ると、防水シートの左右の重ね位置にあります。



防水テープを貼っているのは、表面の1枚目のシートだけ。裏側の2枚目のシートと設備貫通部はテープ処理されていない状態です。
(左側のシートは右側のシート裏に入り込み、設備貫通部の右半分は2枚重ねになっています)

もし、設備貫通部の上部の防水シート重ね位置から水が裏側に回ることがあれば、設備貫通部の右から水が浸入してくる危険があります。現場監督が施工チェックすることも大事なのですが、職人さんに情報を周知しておき未然に防ぐことも重要です。

【是正方法の一例】
設備貫通部の上部から上のシートの裏側まで左右の重ね位置に防水テープを貼り対処する方法があります。

 

監査導入後の改善

我々、建築技術のコンサルタントとしてうれしいのは、ビルダー様の現場で成長のあとを発見した時です。

上の写真は約1年前、下の写真は最近のものです。当初は、スリーブを鉄筋に直接固定していたのですが、今ではスリーブホルダーの使用を標準としておりスリーブ廻り鉄筋へのコンクリートかぶり厚さもしっかり確保されています。ベース筋の下のサイコロスペーサーも60→70ミリタイプに変更、ちょっとわかりにくいですが、転圧のかけ方も丁寧になっています。

小さなことですが、きっかけがなければ5年たっても10年たったとしても改善されないものです。現場担当者様いわく、「最初は第三者監査がめんどくさく感じていたが、今は良さがわかったので監査にぜひ来てほしい」とのこと。品質改善への意識変化が、現場施工に反映されていて、これからがとても楽しみなビルダーです。

 

資材の整理

資材整理や保管方法を工夫しているビルダー様の優良事例となります。

上の写真は、掃除用具等をひっかける壁をつくり整理しているのですが、とても、すっきりおさまっています。下の写真は、ステージを組み、そこへ材料を置いているのですが、雨濡れしないように床を上げ、さらにシートで包んでいて、省スペースにうまく資材をまとめています。工事中、敷地の泥を引っ張らないように地面にブルーシート敷く配慮もされており、住宅の本体工事以外の部分でも工夫や気遣いが伝わる現場です。

床構面の合板の留め付けで陥りやすいミス

床構面の合板の施工において、910ミリ巾の合板に150ミリ間隔で釘を打つと指示のある場合は、図1のように通常、6スパンで釘が7本必要になります。間違いが多いのは両端に柱がきた場合で、150ミリ間隔で釘が打たれているのですが、図2のように5スパン6本になっていることがあります。考え方としては、図3のように柱により打てなかった釘(①と⑦)を柱の内側にそれぞれ移動させ、本来910ミリ巾の合板へ打つべき6スパン7本の確保が必要です。優良ビルダーでは、建物の構造に関わる重要な部分になりますので、職人さんの判断で施工しないように、施工指導・情報共有を図っています。