監査導入後の改善

我々、建築技術のコンサルタントとしてうれしいのは、ビルダー様の現場で成長のあとを発見した時です。

上の写真は約1年前、下の写真は最近のものです。当初は、スリーブを鉄筋に直接固定していたのですが、今ではスリーブホルダーの使用を標準としておりスリーブ廻り鉄筋へのコンクリートかぶり厚さもしっかり確保されています。ベース筋の下のサイコロスペーサーも60→70ミリタイプに変更、ちょっとわかりにくいですが、転圧のかけ方も丁寧になっています。

小さなことですが、きっかけがなければ5年たっても10年たったとしても改善されないものです。現場担当者様いわく、「最初は第三者監査がめんどくさく感じていたが、今は良さがわかったので監査にぜひ来てほしい」とのこと。品質改善への意識変化が、現場施工に反映されていて、これからがとても楽しみなビルダーです。

 

資材の整理

資材整理や保管方法を工夫しているビルダー様の優良事例となります。

上の写真は、掃除用具等をひっかける壁をつくり整理しているのですが、とても、すっきりおさまっています。下の写真は、ステージを組み、そこへ材料を置いているのですが、雨濡れしないように床を上げ、さらにシートで包んでいて、省スペースにうまく資材をまとめています。工事中、敷地の泥を引っ張らないように地面にブルーシート敷く配慮もされており、住宅の本体工事以外の部分でも工夫や気遣いが伝わる現場です。

床構面の合板の留め付けで陥りやすいミス

床構面の合板の施工において、910ミリ巾の合板に150ミリ間隔で釘を打つと指示のある場合は、図1のように通常、6スパンで釘が7本必要になります。間違いが多いのは両端に柱がきた場合で、150ミリ間隔で釘が打たれているのですが、図2のように5スパン6本になっていることがあります。考え方としては、図3のように柱により打てなかった釘(①と⑦)を柱の内側にそれぞれ移動させ、本来910ミリ巾の合板へ打つべき6スパン7本の確保が必要です。優良ビルダーでは、建物の構造に関わる重要な部分になりますので、職人さんの判断で施工しないように、施工指導・情報共有を図っています。

気流止めの防湿措置

気流止めの断熱材の入れ方に不備がある事例です。


最上階の間仕切りの上部では、気流止めの施工を行い、小屋裏から室内への空気の流入及び室内から小屋裏への熱や湿気の流出を防ぎます。写真は気流止めの為に断熱材を入れているのですが、防湿措置がとられていません。下図の様に防湿フィルムを外側に向け断熱材を折り曲げ、天井の防湿フィルムと連続するように施工をする必要があり、このままだと室内から湿気が移動し、小屋裏で結露を起こす恐れがあります。