断熱工事の不備による通気の妨げ

1枚目の写真は、屋根と壁に吹き付けた発泡ウレタンが、通気層まではみ出し通気を妨げている事例で、2枚目の写真は、壁に吹き付けた発泡ウレタンの膨張により、防水シートを膨らませ通気を塞いでいる事例です。

↓ 1枚目

↓ 2枚目

 

ともに、壁通気を妨げているため通気層内の湿気を適切に排出できず、構造材や下地材、外壁仕上げ材などに不具合を生じさせる恐れがあります。根本的な解決にはなりませんが、外装を仕上げた後に吹き付け工事を行うと確認できなくなるため、外装仕上げ前に工事を行い、通気層をチェックしてから次工程に進めることが重要です。

筋交い仕口の緊結の不備事例

気付きにくい不備事例です。写真にある筋交い金物は、柱に取り付けることで認定されている商品なのですが、交差する横架材の高さに大きな差があり、横架材に取り付けられているため、筋交いの性能を十分に発揮できない恐れがあります。

 


筋交い端部が、柱ではなく横架材に接している場合は、構造的に問題がないか設計者に確認し、判断を仰ぐ必要があります。また交差する横架材の高さに大きな差があった場合には、同材を下端に取り付け高さを調整する方法で対処しているビルダーもありますが、優良ビルダーでは、このことを考慮して設計時に段差のできない計画をしっかり行っています。

面材耐力壁がわかるようにマーキング

写真は面材にマーキングし非耐力壁と耐力壁を明確にしている優良事例です。

 

 

面材の取り付けミスや図面との照合確認ミスの防止につながります。又、面材耐力壁は、強度を確保するためにむやみに開口をあけることはできず、大きな開口をあける場合は補強が必要になることがあります。マーキングは、面材に開口をあける職人に対して、施工ミスを防ぐ注意喚起にもなります。

サッシ廻りの注意「テープの粘着力」

写真は、サッシ廻りで透湿防水シートが防水テープから剥離してしまっている状況です。


防水テープの剥離紙を剥がしてから、時間を置いたことにより、ほこり等が付着し、防水テープの粘着力が低下したと思われます。また、テープの粘着力にまつわる他の事例として、透湿防水シートと防水テープの相性が悪かった、外気温が低く防水テープの粘着力が低下したなどがあります。

土台のアンカーボルト穴の不備事例

写真は、アンカーボルトを通すために土台にあけた穴(矢印部分)がメーカーの推奨する値より大きくあけられている不備事例です。


穴が大きいとスクリューワッシャーと土台との接地面積が減り、土台の固定力が充分に発揮できない恐れがあります。土台の据え付けの工程は短く、スクリューワッシャーが取り付けられてしまうと確認できなくなるところなので、注意が必要です。