信頼関係を築く入口

現場で行われている品質管理の業務は日の目を見ない事が殆どだと思います。1枚目の写真は、「雪が降り基礎内に雪が積もっては困るから」と、現場監督さんが現場監査の終了後にブルーシートで養生をしていました。「基礎屋さん達が一生懸命施工してくれた現場ですから(笑)」との事でした。
2枚目の写真は、監査中にゴミ拾いをしている様子です。まだ若い監督さんで、施工の知識習得し経験を積んでいる真っ最中です。監査士が職人さんへ説明している内容を一緒に聞き、たくさん質問をして、必要な事はメモを取っています。そして「自分に出来る事は何か?」を常に意識し行動しています。

NEXTSTAGEの第三者監査では、決してダメ出しだけが目的ではなく、日の目をみることのないような監督の行動なども見ています。隠れてしまう職人さんや監督さんの配慮、一手間、ファインプレーを我々が気づき、現場関係者の方々に知って頂くことが、お互いの信頼関係を築く入口になると考えています。

 

協力業者と不備事例を共有

ある住宅会社では、現場で発生した不備事例まとめ資料とし、協力業者と情報共有しています。また、その資料には不備の部分の写真を載せるだけではなく、是正改善を終えた結果の写真も載せています。



同じ間違いを繰り返さないという、現担当者様の品質向上への思いがこの事例からは伺えます。

大工さんの思い「アンカーボルトの設置」

基礎のアンカーボルトの設置を基礎業者が施工している現場がほとんどだと思いますが、大工さんが設置を行っている現場もあります。大工さんが言うには、「アンカーボルトの精度が悪く、土台設置に苦労していたから、自らコンクリート打設前に設置しに来るようになった」ということでした。結果、施工精度が上がり、後の作業がスムーズに進むようになったそうです。また職人として、「しっかり仕上げる」という思いもあり、手間をかけても実施しているそうです。

優良事例「鉄筋フック部のかぶり厚確保」

基礎立上り縦筋の先端にフックがある場合、基礎幅が150㎜あったとしても、主筋が芯から僅かにずれるだけでかぶり厚さが不足してしまうことがあります。弊社が現場監査した物件でもよく見受けられ、指摘頻度の多い項目です。


写真は、フック部を捻って結束しています。こうする事で、主筋が多少芯からずれてもかぶり厚に余裕ができます。フック部を捻って結束することは、手間がかかり面倒な作業なのですが、鉄筋屋さんに品質へのこだわりが感じられる事例です。

アンカーボルトの高さの精度を高める

アンカーボルトの高さの精度は、土台の品質に影響を与える恐れがあります。アンカーボルトが低いと土台を深く座彫りしなければならず、土台の強度や耐久性を考えたとき欠損部分が弱点になりかねません。


高さの精度を確保するために、コンクリート打設前にアンカーボルトを型枠にセットする方法を採用しているビルダーは多いです。写真の現場では、合板の端材を利用して型枠に固定している事例です。



型枠の天端の高さにバラつきがあるため、合板の重ねで高さ調整していました。鋼製型枠であれば、市販の支持金物等でセットすることが可能ですが、木製型枠の場合は支持金物が流通していないため基礎業者の工夫が必要になります。田植え施工のようにぶっつけ本番の施工に比べ、あらかじめ固定しておく施工方法は、手間がかかりますが高さや位置のチェックが事前にできるため、施工精度が高まり、ミスも減るようです。