現場で見た、ちょっとしたアイデア・工夫!

優良事例のご紹介です。下の写真は、コンクリート打設前の型枠施工状況を撮影したものです。よく見ると、アンカーボルトの先端にテープを貼っています。

これはアンカーボルトへのコンクリートの付着を防ぎ、次工程の作業効率を上げる目的で養 生したものです。安価で簡単にできる方法です。今回、注目していただきたいのは、養生することで現場でのけが・安全対策も兼ねているという点です。一つの作業で複数の目的を兼ねるアイデアや考えを実行に移す姿勢は、高い評価ができると思います。

事前計画の重要性

株式会社NEXT STAGEではビルダー様毎に基準を決めて、その通りに現場が出来ているか出来ていないかを確認する「現場監査」の業務を主に行っています。その中で、監査項目では判断が出来ない部分も数多く存在します。写真は、玄関部分の引戸部分の納まりになります。

玄関引戸を納めるために、引戸廻りの基礎をはつって玄関を納めています。結果、隙間が生じています。おそらく、玄関の仕様や寸法が決まっていないためにこのような状況が起こったと考えられます。この状況を見て、お施主様はどう感じるでしょうか? 「後で埋めるからいいのでは?」と思う方もおられるかもしれませんが、それはあくまでのビルダー側の都合です。このような状況を起こさないためには、事前計画が大切です。仕様をきっちり決めて、その内容を正しく設計図書に反映する。その内容を正しく現場で施工する。 このような当たり前の取組がだんだんとずさんになっている印象を強く受けます。

株式会社NEXT STAGEでは、このような内容からもビルダー様の課題点や問題点を把握して、一つずつから改善が出来るようにビルダー様と共に取り組んでいきます。

耐力壁の表記方法

最近、耐力壁の図面を良く目にし気になる事をEYEの記事に書かせて頂きます。金物図面には、耐力壁の倍率・取付位置の記載はされていますが、「真壁納め」や「大壁納め」と言った言葉の記載はあまり見かけません。

真壁納めや入隅部に納める場合は、受材(30以上×40以上)が必要になります。受材の使用方向を間違えると、写真の様な施工になります。面材の釘は利いていません。柱に金物が取付くと仮定すると、ほとんどの大工さんは金物を優先して受材をカットしたり受材の向きを変更されてます。それは、建築基準法の違反になります。必要な位置に必要な壁が無い事で建物に歪みが生じ、内外装に影響を及ぼす危険性も含まれています。
設計図には、金物位置は記載されていても、柱のどの面に取り付けるかまでは記載されていません。予め予測が付く問題点を事前に押さえておく事で、工程もスムーズに進むのではないでしょうか?

職人さんが、一番嫌うことは、後戻りと手待ちの状況です。購入者は、出来て当たり前の見方をしています。僅かな気づきが職人さんへの厚い信頼を生みます。事前準備を心構えることで、職人さんを守る事に繋がります。品質向上は、見た目だけではありません。僅かな気づきが、職人さんを動かしそして信頼を生み出し、最後に購入者の信用を生むのではないでしょうか。今からでも遅くありませんので、進行中の現場の受材を確認してください。

品質向上へのチェックポイント

近年、内壁の耐力壁両面張り(両面真壁納め)を目にする機会が多いのですが、真壁納めでは必ず面材を止め付ける受け材が必要になります。

受け材は30㎜以上×40㎜以上の材寸が必要になります。105㎜×105㎜の柱では、両面真壁納めで納めた場合は、105㎜-80㎜で残りは数字上25㎜残る扱いになります。写真の金物を柱に直で止め付けるには、金物の巾が30㎜の為、計算上収まらない数字になります。両面真壁納めで行う場合は金物の取付位置又は金物の種類、又は片面真壁、片面大壁と言う施工方法を現場において柔軟に対応することが求められます。大工さんは経験とスキルがそれぞれ違います。しかし、管理者がその理屈を理解すれば簡単に解決出来、少しずつ各ビルダー様の品質向上へ繋がります。

金物の納まりで、真壁納めを→大壁納めに変更した場合、周りの構造体に目が向きます。梁のジョイント・梁成といった所、又、角部の筋交いや直行金物の設置位置まで目が向きます。この様な事を事前チェックする事で、現場の後戻りを防ぎ、職方への信頼関係を築きます。事前準備(段取り)で概ね建物の形が見えてきます。

グラスウールの優良施工

今回皆様にご覧いただきますのは、グラスウールの優良施工事例となります。

一目瞭然かと思いますが、画像の様な美しい施工を毎回されるビルダー様がいらっしゃいます。壁断熱材は間柱間柱間の部分が断熱材の幅が不足するので、間柱に更に間柱を抱かせることで隙間が出来ない様にされております。防湿層も柱の見付面にしっかりと留め付けされています。また、其々がピンとテンションを掛けて施工されています。グラスウールは非常に高性能な断熱材ではありますが、その施工状況が性能に直結致します。手間を惜しまず、丁寧に丁寧に施工する事が肝要です。

画像の施工をされたのは、長野県飯田市にある地域でも有名なビルダー様です。「さすが」と納得出来る一面を見せて頂けたと思いました。