大工さんの思い「アンカーボルトの設置」

基礎のアンカーボルトの設置を基礎業者が施工している現場がほとんどだと思いますが、大工さんが設置を行っている現場もあります。大工さんが言うには、「アンカーボルトの精度が悪く、土台設置に苦労していたから、自らコンクリート打設前に設置しに来るようになった」ということでした。結果、施工精度が上がり、後の作業がスムーズに進むようになったそうです。また職人として、「しっかり仕上げる」という思いもあり、手間をかけても実施しているそうです。

優良事例「鉄筋フック部のかぶり厚確保」

基礎立上り縦筋の先端にフックがある場合、基礎幅が150㎜あったとしても、主筋が芯から僅かにずれるだけでかぶり厚さが不足してしまうことがあります。弊社が現場監査した物件でもよく見受けられ、指摘頻度の多い項目です。


写真は、フック部を捻って結束しています。こうする事で、主筋が多少芯からずれてもかぶり厚に余裕ができます。フック部を捻って結束することは、手間がかかり面倒な作業なのですが、鉄筋屋さんに品質へのこだわりが感じられる事例です。

アンカーボルトの高さの精度を高める

アンカーボルトの高さの精度は、土台の品質に影響を与える恐れがあります。アンカーボルトが低いと土台を深く座彫りしなければならず、土台の強度や耐久性を考えたとき欠損部分が弱点になりかねません。


高さの精度を確保するために、コンクリート打設前にアンカーボルトを型枠にセットする方法を採用しているビルダーは多いです。写真の現場では、合板の端材を利用して型枠に固定している事例です。



型枠の天端の高さにバラつきがあるため、合板の重ねで高さ調整していました。鋼製型枠であれば、市販の支持金物等でセットすることが可能ですが、木製型枠の場合は支持金物が流通していないため基礎業者の工夫が必要になります。田植え施工のようにぶっつけ本番の施工に比べ、あらかじめ固定しておく施工方法は、手間がかかりますが高さや位置のチェックが事前にできるため、施工精度が高まり、ミスも減るようです。

床下の人通口は機能していますか?

近年では住宅の高気密・高断熱化が進み、換気計画においても様々な方策が採用されています。その中でも最近よく現場で見かけるのが、床下に換気システムを設置する換気方法です。換気計画としてはとても有効な手段であると考えられますが、床下より各部屋にダクトを巡らせるため床下空間は複数のダクトで覆われてしまいます。


そのため、人通口にダクトが集中し開口が塞がれ、人通口本来の目的が機能しないことがあります。点検やメンテナンス等で家の耐久性、資産価値を高めることが求められる時代、床下を確認するために、配管経路や点検口の位置等の事前計画がしっかりされていないと、お施主様とトラブルにつながる恐れがあります。

忘れがちな部分「引きボルト」

今回は現場の施工で忘れがちな部分を紹介いたします。下記の写真は引きボルト部分です。


機械締めが出来なく、手回しでナットを締め付ける部位となるため、どうしても施工を後回しにしがちな部分となります。『後でやろうと思っていて、結局忘れてしまった』現場でよく耳にするお話です。
工程終了後の節目となる「あと戻りできないタイミング」でのチェックは、このような不備を見つけるためにも非常に大事です。