Housing journey編集長のイシノです。今回は3回目の編集部コラムになります。
この編集部コラムは不定期で、私の住宅購入の進捗報告と、今の業界の情勢、そして読者の皆さまと同じユーザー目線での率直な気持ちを私の言葉で綴っています。気軽に目を通していただけたらと思っています。
ちなみに、1か月ほど前に分譲地の抽選申し込みをしてきました。近所の物件ということもあり、建築経過を直接見ることができたので、現場の状況を確認しつつ、上棟直後くらいのタイミングで申し込みを決めました。
結果は……「落選」。
抽選に当選した場合は必ず契約するというルールだったため、かなり意を決して臨んだのですが、残念な結果となりました。まだまだ私の家探しの道のりは長くなりそうです。
さて、私自身の家づくりは振り出しに戻ってしまいましたが、最近大きな反響をいただく出来事がありました。
テレビ放映からの大きな反響
先日、Housing journeyを運営するNEXT STAGEがテレビ大阪さんの取材を受け、地上波で初めて「Japan Housing Quality Award(以下、JHQA)」の取り組みについて取り上げていただきました。
▶実際の映像はこちら(youtubeにリンク)
テレビの影響力は本当に凄いもので、私やこのメディアの読者さんのような「住宅建築・購入を検討中の方」から予想をはるかに超えるたくさんのお声をいただきました。(ご自宅への監査の導入希望や、依頼料金の確認など、実際に前向きな検討をいただく問い合わせを多数いただきました。)
本メディア内でも、JHQAや受賞企業の取り組みについて紹介していますが、今回の反響の大きさを受け、改めて私から詳しくご説明させていただきたいと思います。

Japan Housing Quality Awardとは?
JHQAは、本メディアの運営元のNEXT STAGEが主催している「住宅製造の品質」にフォーカスしたアワードです。品質を見極めるために設計された約250項目に及ぶ厳しい基準をもとに、外部の認定現場監査士が実際に建築現場に出向いて監査を行い、その最終的な評価得点によって表彰を行っています。
これまでも住宅に関するデザインなどを評価する賞はありましたが、JHQAでは「住宅品質に対する真摯な取り組み」や「現場での確かな技術と姿勢」に光を当てています。つくり手の誇りを社会に伝えるのはもちろん、ユーザーの皆さまへの「見えない部分の安心」を提供することに繋がっています。
ぶっちゃけどうなの? JHQAの実態にお答えします
とはいえ、消費者目線で見ると「本当に信頼できる賞なの?」と疑問に思う方もいらっしゃるはずです。ここでは、皆さんが気になるであろう疑問にホンネでお答えします。
Q.工務店や住宅会社が監査を依頼しているなら、癒着があるのでは?
A.そのような事実は一切ありません。
現場には、第三者である、認定講習を受講し認定試験に合格した現場監査士が出向きます。また、監査終了後には即座にデータチェックを行い、監査自体が厳格に実施されているかを本部で二重確認する体制をとっています。
工務店をはじめとする施工会社の方々が、この厳しい評価のもとで、一丸となって自社の施工品質を競う「真剣勝負」の場となっています。
Q.お金を払えば誰でももらえる賞なのでは?
A.決してそんなことはありません。
計10回に及ぶ現場監査において、約250もの監査項目を設けています。建築基準法はもちろんのこと、各種共通仕様書、メーカー推奨基準なども網羅した非常に厳密なものです。この高いハードルを越え、確かな施工を行っている企業だけが受賞できる仕組みです。
Q.写真を撮って終わりなら、一部だけ綺麗に施工してごまかせるのでは?
A.そのようなごまかしはできません。指摘箇所を正確に報告し、是正を促します。
たしかに、監査士は現場の状況を記録・判断するために写真撮影を行いますが、それは「全体を確認したうえで、部分的に記録として残す」ためのものです。
未施工の部分があれば「施工前」として判定しますし、万が一施工不良があれば「不適合」と判定し、その指摘箇所をしっかりと報告した上で、速やかな是正(手直し)を促します。そのため、一部だけを見て合格を出すような監査体制ではありません。

「個人の住宅検査」をどう考えるか? 私たちの新たな挑戦
実際に上記のような感想をいただきました。
でも、私自身も一消費者であれば、同じ疑問を持つかもしれません。それほどまでに、今まで多くのユーザーの皆さまが施工不良や欠陥住宅に悩まされてきた歴史があるのも事実だと思います。
これまで私たちは、工務店などの住宅会社へ向けて事業成長を支えるサポート(監査等の事業者支援)を中心に行ってきました。
ユーザーの皆さまからの個別のご依頼による住宅検査を展開することも可能でしたが、これまで積極的には行ってきませんでした。
それは「ユーザー側の味方になり、施工会社を敵に回してあら探しをする」ような対立構造では、業界の根本的な解決にならないと考えていたからです。
ユーザーの皆さまの立場からすると「自分の家が完璧であればいい」というのが本音かもしれません。しかし、施工会社の根本的な体制を改善していかなければ、本当の意味で誰もが安心し家を買える社会にはなりません。だからこそ私たちは、つくり手側の品質を高めるサポートに注力してきました。
しかし、今回のように多くの反響をいただく中で、ユーザーの皆さまからの「やっぱりプロの第三者に見てほしい」「一生の買い物だからこそ、プロの目線で安心したい」という切実なお声もたくさん耳にしています。
そこで私たちは、新たな挑戦として、ユーザーの皆さまからのご依頼による検査を本格的にお受けしていくことを決定いたしました。
ただし、それは従来のホームインスペクションのような「ユーザーvs施工会社」という対立構造ではありません。
「ユーザーの皆さま」「施工会社様」「第三者監査(私たち)」の『三社間』でしっかりとコミュニケーションを取りながら進める、新しいスタイルの「住宅施工セカンドオピニオン」です。
単にダメな部分を指摘して終わるのではなく、施工会社様にも現状を正しく理解していただき、三社が協力して「より良い家」を目指していく。いわば、つくり手と一緒に品質を高めていくための前向きな取り組みです。
これまで通り、施工会社の根本を良くするための事業者支援も全力で続けながら、ユーザーの皆さまの不安にも直接寄り添い、一緒に家づくりを良くしていくサポートを展開してまいります。
JHQAの取り組みも、こうした新しい監査体制も、私たちの目指すゴールは「日本の家づくりのスタンダード」になることです。これからもその目標に向かって邁進していきます。
家づくりには、まだまだ見えにくい不安や疑問がたくさんあると思います。
「こういう業界の裏側が知りたい!」「これって本当はどうなの?」というテーマがありましたら、ぜひお声をお寄せください。
皆さまと同じ目線を大切にしながら、私イシノが徹底的に取材し、Housing journeyでお伝えしていきます!(※すべてのご質問にお答えするのは難しいかもしれませんが、いただいたお声はすべて目を通し、今後のコラム作りに活用させていただきます!)

