「人口減少時代、どう勝ち残るか」「情報過多な社会で、施主の期待にどう応えるか」「品質と利益をどう両立させるか」こうした経営課題に、業界のトップランナーたちはどう向き合っているのでしょうか?本シリーズでは、厳しい市場環境の中でも、独自の色を活かし、地域に根差す工務店の経営者をゲストに迎え、その具体的な戦略や秘訣を、対談形式で紐解いていきます。今回は第1回として、福岡県で年間45棟以上の住宅を供給している株式会社 のあ建築設計 代表取締役 坂上 功至(さかがみ こうじ)様をゲストとしてお迎え。
なんと「紹介率は70%超」。さらに「採用には困っていない」と語るほどの強固な組織力。お客様も、職人も、社員も、人が自然と集まってくる理由とは何か。その裏側にある「究極のオンリーワン」を追求する経営観と、具体的な仕組み・効果に迫ります。
【株式会社 のあ建築設計 様 プロフィール】
福岡県を拠点に、デザイン性に特化したオンリーワンの注文住宅を提供し続ける、設計事務所兼工務店。一般的な広告活動は行わず「ご紹介」のみで集客を続ける独自の経営スタンスが特徴。昨今は、大型木造非住宅(クリニック・オフィス・飲食店など)にも事業領域を広げ、展開中。
【坂上 功至(さかがみ こうじ)社長 プロフィール】
1969年、長崎県生まれ。幼少期から獣医を志すも、二度の受験失敗を経て夢を断念。その後、住宅業界に営業マンとして飛び込む。32歳で、周囲の猛反対を押し切り「のあ建築設計」を創業。経営への知識不足と資金不足で地獄の設立期からスタートし、持ち前の楽観主義と、周囲の人々を惹きつける魅力を武器に、独自の経営を展開。周囲からは「変人」や「変態」呼ばわりされることもしばしばだが、ご本人はそれすらも個性として気に入っている、一風変わった経営者。