|A.C.U.|2月の開催報告

「現場管理者向け実践養成講座 A.C.U. 」を2月22日(金)・23日(土)に開催いたしました。今回は、 第9クール6回目(東京)/ 第10クール2回目(大阪)の2会場での開催です。


【東京会場 第9クール 6回目】
全ての受講を終えた参加者様には、A.C.U.で習得したことを現場や会社でどのように実践していきたいか、熱い思いや決意を発表していただき、終了いたしました。半年間ご参加ありがとうございます。そしてお疲れ様でした。


●今後の開催日程
全日程終

【大阪会場 第10クール 2回目】
構造躯体・断熱・通気・結露等々の講義を実施しました。参加者様からの質問が多く、積極的に自ら学ぼうという姿勢が感じられました。次回も、どしどしご質問ください!


●今後の開催日程
1回目 開催済
2回目 開催済
3回目  3月22日(金)/23日(土) 
4回目  4月26日(金)/27日(土) 
5回目  5月24日(金)/25日(土) 
6回目  6月21日(金)/22日(土) 



【お問い合わせ】

株式会社 NEXT STAGE  A.C.U.運営室
TEL:06-6809-3333
FAX:06-6809-3332
※メールでのお問い合わせはメールフォームをご利用ください。


NEXT STAGE GROUPでは全国数万件の施工管理実績と事例をもとに、我々しかできない独自の実践的プログラムをご用意し、現場管理者としての思考や実践的ノウハウを含め、次世代へ期待される現場マネージャーへの育成を目指しております。

これからの工務店経営の基本は、製・管・販が三位一体となること

ご存知の通り120年ぶりと言われる民法改正が、2020年4月から施行されるということで、あと一年強に迫ってきた。以前のコラムにも書き留めたが、自らの会社の施工品質基準を明確にし、それをしっかりお客様へお伝えした中で、製造履行を成し遂げていくという基本思考をお話しすると、昨年より沢山の施工品質基準構築へチャレンジされる企業が増えてきた。少なからず、半年で100社以上のオファーを頂き、取り組ませて頂いたのではないだろうか。今月は自社の施工品質基準書を構築した企業が、次々にぶち当っている壁というものをリアルにお伝えし、2020年4月に向けてしっかり準備していくためのポイントを述べて行きたい。

基本的に木造住宅に対する具体的な工事管理体系が明確でないという業界文化であるだけに、いくら施工品質基準を明確にしても4〜5か月の製造工程で、しっかりと現場の職人各々まで浸透できないことで、精度高い運用まで行き届かない現状が一番の企業の障壁であるようだ。9割以上の企業がぶち当たる障壁だが、実は短期間で成果を上げる特効薬はなく非常に困難であり、少なからず1年近くかかると言えよう。企業を経営していても同じように、事業理念の浸透が難しいのと同じで、浸透させるということはイコール、現場文化に根付かせるということに非常に近い。イメージで行くと習慣化の世界に身を置くイメージで、まさしくPDCAサイクルが回り続けているイメージである。

しかし、この障壁を着実に越えていく企業も1割弱程度あるのも事実であり、逆にこのハードルをクリアしていく企業の共通点を探ることで、本質的な取り組みのポイントが見えてくるのである。障壁を確実にクリアし、成果を上げている企業には、実はこの3つの共通点が存在ているのである。

1つ目の共通点は、協力業社の入れ替わりが無く、学ぶ意識高い点にある。これは、技術力の差というより、仕事に対する謙虚さと素直さにあるのだと思う。現場文化の差といっても過言ではない。

2つ目の共通点は、現場監督が辞めないことである。現場監督の仕事に対する姿勢が、造る喜びを感じながら生き生きしている点にある。これは、現場監督そのもののスキルの前に、経営者自身が現場に対する理解と製造責任に対する姿勢が非常に高いことが挙げられる。

3つ目の共通点は、営業マンが自らの勤めている会社の建物に惚れている点にある。現場の職人や家づくりのプロセス価値を理解し、お客様に一生懸命その価値をお伝えしている点にある。

以上の3つを見ても解るように、品質基準に対する技術的なノウハウを強制的かつトップダウンな取り組みで運用してクリアしている訳でもなく、実にナチュラルで、極シンプルな共通点にしか見えないのは何故であろうか?この3つの要素とは、営業、設計、工務の三位一体な業務連鎖が強いことにあるのではないだろうか。

通常であれば、営業は売ることが仕事!設計は図面を書いて申請することが仕事!工務は現場管理をして実物を造ることが仕事!という、各々が各々の作業に陥り、自部門のことを中心に考え、ノルマ的思考で仕事が進んでいく傾向にある。この障壁をクリアしていく企業の特徴には、必ず互いを尊重し合いながら現場そのものに利益の源泉があることを全社が理解し、特に現場に携わるスタッフほど大切にされていることが特徴である。ズバリ言えば、現場という聖域でお仕事をして頂いている職人を一番の価値であると認めているからこそ、基準一つ一つを真剣に捉えたり、吟味したり、また工夫をしたりしながら、自社基準までも現場主導でどんどん進化させて行く力を持つのである。

つまり、施工品質基準書がディテール的な立場で作成されてしまい、あれば回る!という感覚と、あればリスク回避できる!という目的にすり替わってしまうことが障壁にぶち当たる大きな要因であり、製造履行の為の基本的な運用手引きと管理スタッフと職人の品質のモノサシであるという目的になると、実は民法改正対策という意味合いはあまり関係なく、まさしく通常の製造過程での必須手引きとして認識しているからこそ、特別でない当たり前の仕組みとなるのである。

アンカーボルトの引き抜き耐力低下の恐れも

写真は、アンカーボルトが型枠に寄りコンクリートのかぶり厚さが薄くなっている状況です。


建築基準法には、アンカーボルトのかぶり厚さの規定はありませんが、アンカーボルトと土台を緊結するためにスクリュータイプの座金を用いて強い力で締め付けたり、地震で大きな力が加わったりすると、かぶり厚さが薄い部位で基礎がひび割れするケースがあります。優良な現場では、アンカーボルトの引き抜き耐力の低下を防止するため、鉄筋と同じく、かぶり厚さを確保するようにしています。

金物の不備事例と改善策

写真は、筋交い金物とホールダウン金物が干渉するにも関わらず、職人が無理やり取り付けてしまった事例です。


ホールダウンにおいては、上下逆になっており、メーカー指定の固定方法と異なるため必要耐力が確保できない恐れがあります。「このような対処は問題である」と自覚していない職人にも問題はありますが、納めることができない商品を図面に記載した設計や商品を納品した現場監督にも責任はあります。改善策として、職人に商品に対する知識を身に着けていただくだけではなく、イレギュラーなことがあった場合に職人から現場監督へ、現場監督から設計者へ相談する体制や関係を築きあげることが重要です。