|11月講演終了|YKK AP リノベーションセミナー2018

YKK AP(株)様が主催しているリノベーションセミナー2018で、11月に開催された、☐和歌山会場(11/2)☐大阪会場(11/13)☐滋賀会場(11/16)☐兵庫会場(11/21)の 4会場では、弊社代表の小村直克が講演をさせていただきました。
講演は、「お施主様に“ダメ出し”されない為の施工管理」というタイトルで、住宅業界の実状や現場施工における不備事例、住宅品質を安定させ向上させるための手法などの話をする中、ところどころで「共感できる」という雰囲気が参加者様からは感じられました。この講演が、自社の住宅品質を見つめ直す、良いきっかけになれば、我々もうれしいです。



働き方改革が進む経営の鉄則は、サービスがシンプルであること

住宅産業界における事業成長の背景には、常に売上高という数字を拡大させることが事業成長だと勘違いしている企業が非常に多い。事業成長という意味から考えると、利益を上げることと、市場からみる企業価値の期待感を上げることが本来原則であり、売り先を増やしたり、売るものを増やすことは単なる事業拡大という意味単体に終わってしまう。

拡大するということにおいて、顧客を増やしたりあらゆるサービスをワンストップ的にラインナップしながら売上を上げる方法は、特に間違ってもいない。実は、成長=拡大という公式ではなく、成長=進化であるということを経営者は絶対に忘れてはならない。

特に成長する企業から見てもわかるように、まずサービスが非常にシンプルであることが挙げられる。たくさんのサービスを陳列して成長し続ける会社は今まで見たことがない。伊勢の赤福は、赤福一本であれだけのサービスを展開しているし、あのリクルートだって、ゼクシィとスーモ事業に尖がっている。つまりシンプルでないことが、自らのサービスに対して事業に賭けるエネルギーを散漫させ、特に経営者自身の思考が分散することが一番の大きな痛手となる。また、有効的な投資計画にも繋がりづらいと言えるだろう。

とにかく沢山のサービスコンテンツを持ってしまうことで、何らかの売上が引っかかれば良いという思考が会社風土に根付き、事業採算性という視点の優先順位や判断が遅れ、事業が硬直してしまうという大きなデメリットから、サービス価値という視点の成長を閉ざしてしまうという危険が潜んでいると言える。

我々の業界において例を挙げると、不動産事業として独自に尖る戦略であれば、ある意味シンプルなスキームを横展開に数を作るという戦略は非常に正しいが、家づくりが尖る戦略となれば、どうも数の理論では無いのではないだろうか?むしろ、一つの家づくりにどれだけのサービス価値を上げ、モノづくりに対する利益率を最大化されるかが、大切なことではないだろうか?つまり、ものづくりの市場価値をどう引き上げるか?という経営視点が実は今、試されているように感じるのである。

こんな経営事例を参考にして頂けるとわかりやすいかも知れない。例えば、ある2件の美容室があるとする。A店は、スタッフ2名で客単価5000円のサービスを月に100人提供する。また、B店は、スタッフ2名で客単価10000円のサービスを月に50人提供する。現状は共に売上は50万円であり、スタッフは腕のある店主と見習いのスタッフの2名である。この両店舗を事業拡大しようとするところから本来の経営判断となるのだ。サービス拡大の為にスタッフを3名体制にしながら、A店は月に150人を集客しようとする。逆にB店は月に75人のサービス提供をすれば、A店と全く同じ売上で済む。

ここで大切なことは、売上という視点ではなく、時間という視点である。サービス価値の成長から見た場合、A店は数を回す自転車操業的な運営となり、そこで働くスタッフの育成機会は無くなり、時間と共に働く環境は疲弊していく。しかし、B店はA店の半分の顧客サービスで済む分、一つ一つの仕事を若いスタッフに伝えていける指導時間が生まれ、時間と共にスキル向上や自らの仕事のあり方や目的などを見出しながら経験できるサービスの環境整備が進んでいく。この2店舗が各々時間が経過していくと、将来的にどのようになって行くのか想像が出来るであろう。もっとわかりやすく考えると、自分ならどちらのお店に就職したいか?というスタッフの立ち位置から見てみると、一目瞭然である。

以前のコラムにも述べたが、家づくりもある意味、小売業としてのサービス価値をどれだけ本質化し、価値に転化して顧客から選ばれる価値をしっかり伝えきれるかが、これからの各々の会社の働き方改革の原点となるに違いない。事業成長とは売上だけでなく、自創化させていく人の成長を促しながら、社内全員が自らのサービスに本気で執着してもらう為のシンプルなサービスを一緒に探求させ、自信を持って地域に発信できる信念がきっと地域ブランドとなり、それが指揮を執る経営者自身のフィロソフィーなのだと痛感する。

|A.C.U.|第8クール3回目(大阪)/ 第9クール2回目(東京)開催

「現場管理者向け実践養成講座 A.C.U. 」を10月19日(金)・20日(土)開催いたしました。大阪と東京の2会場合わせて24社の参加です。東京会場では、「基礎・躯体・防水・通気・断熱・防露」に分け、施工管理のポイントや基礎知識を身に着けるための講習を実施しました。


一方、大阪会場では、現場管理者が保持していなければならない工事管理の目的等を学び、工程計画についての流れや手法について、現場に落とし込むための実践的な講習を実施しました。


【今後の開催日程】
第8クール(大阪)
1回目 開催済
2回目 開催済
3回目 開催済
4回目 11月16日(金)/17日(土) 
5回目 12月14日(金)/15日(土) 
6回目   1月25日(金)/26日(土)   

第9クール(東京)
1回目 開催済
2回目 開催済
3回目 11月16日(金)/17日(土) 
4回目 12月14日(金)/15日(土) 
5回目   1月25日(金)/26日(土) 
6回目   2月22日(金)/23日(土) 

【お問い合わせ】
株式会社 NEXT STAGE  A.C.U.運営室
TEL:06-6809-3333
FAX:06-6809-3332
※メールでのお問い合わせはメールフォームをご利用ください。


NEXT STAGE GROUPでは全国数万件の施工管理実績と事例をもとに、我々しかできない独自の実践的プログラムをご用意し、現場管理者としての思考や実践的ノウハウを含め、次世代へ期待される現場マネージャーへの育成を目指しております。

優良事例「鉄筋フック部のかぶり厚確保」

基礎立上り縦筋の先端にフックがある場合、基礎幅が150㎜あったとしても、主筋が芯から僅かにずれるだけでかぶり厚さが不足してしまうことがあります。弊社が現場監査した物件でもよく見受けられ、指摘頻度の多い項目です。


写真は、フック部を捻って結束しています。こうする事で、主筋が多少芯からずれてもかぶり厚に余裕ができます。フック部を捻って結束することは、手間がかかり面倒な作業なのですが、鉄筋屋さんに品質へのこだわりが感じられる事例です。

アンカーボルトの高さの精度を高める

アンカーボルトの高さの精度は、土台の品質に影響を与える恐れがあります。アンカーボルトが低いと土台を深く座彫りしなければならず、土台の強度や耐久性を考えたとき欠損部分が弱点になりかねません。


高さの精度を確保するために、コンクリート打設前にアンカーボルトを型枠にセットする方法を採用しているビルダーは多いです。写真の現場では、合板の端材を利用して型枠に固定している事例です。



型枠の天端の高さにバラつきがあるため、合板の重ねで高さ調整していました。鋼製型枠であれば、市販の支持金物等でセットすることが可能ですが、木製型枠の場合は支持金物が流通していないため基礎業者の工夫が必要になります。田植え施工のようにぶっつけ本番の施工に比べ、あらかじめ固定しておく施工方法は、手間がかかりますが高さや位置のチェックが事前にできるため、施工精度が高まり、ミスも減るようです。