業者様勉強会後の変化!

今回皆さんにご案内いたしますのは、現場監査導入時とその後の変化の例をご覧いただきます。



1枚目と2枚目の画像は、とあるビルダー様の現場監査導入時の施工状況です。全体的に砕石の転圧状況が不十分で、不陸も多く、防湿ビニールのシワや弛みが全般的に見受けられるような状況でした。砕石の転圧が不十分な為、サイコロスペーサーが沈み込んでしまい、スラブ筋に対して必要なコンクリートのかぶり厚さが不足しておりました。防湿ビニールには何か所も破れが見受けられる様な状態でした。この様な施工状態が導入後数件続いた為に、基礎工程を担当される数社の基礎屋さん達をターゲットに勉強会を開催致しました。NEXT STAGEの現場監査は、ダメ出しをしたくて監査をやっている訳ではありません。施工品質の安定と向上が目的です。何故、施工の品質が必要なのか。何が原因でそうなってしまうのか。何が出来て何が出来ないのか。出来ないのであれば、その理由はどこにあるのか。そういったところを皆で考えてもらいます。



最後に、こちらの画像がそのビルダー様の最近の施工状況になります。砕石の転圧状況は素晴らしく、不陸もほぼ見受けられませんでした。防湿ビニールの破れはしっかりとテープ処理が施されておりました。目に見えて施工品質の向上がわかります。これは業者さんだけの努力ではありません。ビルダー様も一緒に取り組んだ結果と考えます。こういった変化の根本は意識の違いにあります。どれだけ気付いていただくことが出来るか。

NEXT STAGEは今後もこういったビルダー様の品質向上のお手伝いを続けて参ります。

2018年度ACU第7クール 2回目を開催いたしました

弊社、NEXT STAGE GROUPでは全国数万件の施工管理実績と事例をもとに、我々しかできない独自の実践的プログラムをご用意し、現場管理者としての思考や実践的ノウハウを含め、次世代へ期待される現場マネージャーへの育成を目指しております。

この度「現場管理者向け実践養成講座【A.C.U.】」の2018年度第7クール 2回目が開催されました。

第2回目はPDCAのサイクルに必要なCの部分【チェック】の視点について、NEXT STAGEの全国各エリアの監査技術長を招き、全国で皆様と同じ建築会社が、現在どんな施工をしているのかを実際の現場写真事例を見ながら体感し、一つ一つ検証していきました。

普段目にする機会がない全国の様々な事例を前に、受講生の皆さま熱心に見入っていらっしゃいました。


 
【今後の開催日程】
第1回 2018年   1月26日(金)/ 27日(土) 開催済
第2回 2018年   2月23日(金)/ 24日(土)   開催済
第3回 2018年   3月23日(金)/ 24日(土)
第4回 2018年   4月20日(金)/ 21日(土)
第5回 2018年 5月18日(金)/ 19日(土)
第6回 2018年   6月22日(金)/ 23日(土)
 
【開催時間】
 金曜日:13:30~17:30
 土曜日:  9:00~12:00
 
※詳細及びお申し込みにつきましてはこちらをご覧ください。
 
※第8クールにつきましては2018年7月開講予定です。
 詳細が決まり次第、情報掲載いたします。


事務局(お問い合わせ)
株式会社 NEXT STAGE  A.C.U.運営室
TEL:06-6809-3333
FAX:06-6809-3332
※メールでのお問い合わせはメールフォームをご利用ください。

HDアンカーの埋込長さの確認

この写真をご覧ください。何気ない写真ですが最も深い優良事例の一部として紹介させて頂きます。


最近は、機材の発達に伴ってスラブレベル表示を確認出来ないビルダー様もあります。在来工法の木造建物には、HD金物は必需品の金物として現場に納品されていると思います。(中には使用されないビルダー様もありますが)写真のHD金物は、ごく一般のスティック型のHD(25kN用)です。一般的な基礎の高さは、ベース天端から立上り天端まで350㍉が一般的な数値だと思います。25kN用のHDはコンクリートの埋込長さが360㍉必要になっております。つまり、ベース天端から10㍉スラブの中に埋め込まれます。

誰が見ても数字上の追い出し目視でも、スラブ内にHD金物が埋め込まれているのが判ります。このビルダー様は、HD金物付近に全てスラブレベルマーキングを行って、HD金物の埋込長さ不足が出ない様に考えておられます。異形アンカー等を使用されているビルダー様もおられると思いますが、確実な埋込長さをしっかり確認されて施工されていますか?HD金物は、建物の引き抜きが大きい所に事前に配置され、簡単にコンクリートから抜けてしまえば、建物の崩壊に繋がる重要な金物です。

今からでも間に合います。工事に重要な部分を見出し、施工方法やひと手間を注入することで、第3者の目線が簡単に味方になります。施工者責任の在り方が問いただされる時代に変革しています。一つの施工方法の配慮で、人に安心感を与えられます。

目的と手段の逆転思考が、建築現場の価値を生み出す

年新春号のAcro Fieldsで、現在、住宅業界の様々な分野でご活躍されている方々を交え、住宅業界の現状や抱える課題を出し合いながら、今後の業界活性化に向けた建設的な議論をした。オフレコな話題に踏み込む場面もあったが、設計・性能・施工・営業・業務管理のどの分野においても、ノウハウや取り組み方のようなプロセスや戦術論が目立ち、「何のために?」と言う目的を明確に意識・理解できていないという原理原則的な経営課題を抱える建築会社が多いことが浮き彫りになった。本当に地震に耐えきれる十分な地盤や基礎、そして構造にする為にはどうしたら良いのだろうか?
 
快適に過ごす為の断熱性能や気密性能、さらに主要構造に腐朽菌を繁殖させず、永く傷まない為の防水や通気、換気をどう考えていけば良いのか?またこれらを実現させる為に、1棟1棟の安定した工事管理や品質管理を、どのように体系づけていけば良いのだろうか?まさしく、これらは住宅を製造していく上で非常に大切なことであり、当たり前の目的でもある。

このような当たり前の目的をしっかりプロットせず、なぜか色々なツールに手を出して各々の課題を埋めようとする傾向が高い。これではいわば目的を手段で埋め合わすことになり、 気がつけば、会社に沢山のワンストップサービスメニューがあふれ、手段のオンパレードになってしまっている。結果、ツールという手段を使いこなすことが目的となってしまい、本来の目的を達成する為の手段にはなっていないのである。

我々は製造会社における品質管理を体系的に社内に根付かすサービスを独自で展開しているが、顧客に提案させて頂く際、往々にして品質管理にかかるコストを原価ではなく経費と考えてしまう企業が多い。さらに現場におけるチェック環境ですら、役所の検査、瑕疵保険検査や性能評価の適合検査などに置き換えて、第三者検査だから安心で、しかも合理的という勘違いまで引き起こしている。

確か、昨年の日経ホームビルダーに第三者検査の導入率アンケートの結果が掲載されていたのだが、40%前後という異常な導入率の結果を目にした時、非常に驚きを感じてしまった。これは瑕疵保険検査などの検査行為が第三者による管理になるという認識で捉えており、この産業が建築行為に対してどれだけ無知なのかを痛感した。

住宅業界の地域新聞を読むと、現状の急務な経営課題として、職人不足と高齢化、現場管理の向上、受注の強化、粗利の低下の4つが必ず上がってくる。本来、経営者は最も深く課題を理解しているはずなのだが、現場というステージで課題がこれだけ山積みしていても、 何故か受注の強化を優先課題として取り組む経営者が多いのは、どの時代でも変わらない業界体質なのだろうか。

現場というステージで課題解決を行う目的は、建物を製造するという価値しか生み出せない現場から、施主様や購入者が共感しファンとなって新しい顧客へ伝えてくれる現場にすることであり、そこに別の価値が生まれる。価値ある建築現場にはきっと素晴らしい職人や現場技能者が集まり、更なる価値向上に寄与してくれる。そんな現場にすることが本質的な現場の課題解決の目的である。現場主義というテーマをしっかりと掲げ実践してくれる企業が、これから先どれほどあるのだろうか。微かな期待を胸に秘め、これからも価値ある現場管理体制づくりを発信していきたい。