ミスを防ぐ取り組み『構造金物図』

色々な会社様の図面を拝見させていただく機会が多いのですが、設計者様によって、書き方、表現方法が様々です。今回、現場での施工ミス防止に配慮した優良図面をご紹介いたします。

柱脚・柱頭につける構造金物の図面は、【い、ろ、は・・・】の表記と凡例だけで記載されることが多いのですが紹介する例は、使う金物の商品名、写真、使用するビスの色まで明記したものとなっています。色々なメーカーから多種多様な金物が販売されている中、新しく入った大工さんでも、迷うことなく効率的に施工でき、ミスを減らす配慮をした設計者側からの品質安定・向上の取組みです。

このような発想を持っていても、実践されていない会社は多くあります。今回の例に限らず、品質向上に向けて行動に移し、習慣付けする会社様は、素晴らしいですね。

社員研修に伴う休業のお知らせ

拝啓

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
誠に勝手ながら下記の日程について、社員研修の為臨時休業とさせて頂きます。
ご迷惑をお掛けいたしますが、何卒ご了承頂きますようお願い申し上げます。

◆臨時休業期間◆
2018年2月3日(土)~2018年2月5日(月)
<※2018年2月6日(火)より、通常営業いたします。>

今後とも、格別のご支援、お引立てを賜りますようお願い申し上げます。

敬具

監査後の職人様の意識

株式会社 NEXT STAGEでは、住宅の施工の過程で絶対に後戻りできない工程を定めて、そのタイミングで監査を行います。現場監査では、現場での現状を確認後各監査項目に沿って監査を行っていきますが、監査後の施工状況までは不明なことが多いです。

写真は、「内部造作、プラスターボード施工完了後監査」に伺った際の状況です。玄関電気器具を取り付ける為に、外壁施工後に該当部分をくりぬいています。その時に、外壁の防水シートも一緒にくりぬいて施工を行っています。 雨水が侵入しないような施工方法を検討しながら、実施していくことが大切です。

このように何気なく行った施工が、後々に大きな問題に発展することも考えられます。「監査を受けて合格すればよい」という意識だけではなく、そのあとの施工までも意識が向くことによって、
施工品質の向上が果たせます。

株式会社NEXT STAGEでは、このような事例を含めて、ビルダー様及び協力業者様へのフィードバックを行い、「気づき」を発見できる場面を設けています。

組織力の強い会社は、対処と改善の大きな差を理解している

施工管理という仕事は建築会社として非常に大切な仕事であり、まさに事業目的達成の根幹と言っても良いでしょう。家を製造するというその施工管理の大前提を、ものづくりにおける「プロセス管理」ではなく「プロジェクト管理」だという認識をしっかりと持って頂きたいということが今月のコラムでお伝えしたいメッセージです。

プロセス管理では、作業を仕訳けたり集約化したりする、作業マネジメント思考に走りがちです。前回のコラムにも掲載いたしましたが、作業マネジメント思考では「効率化」という手段が目的化してしまい「手段先行型の経営」に走ってしまうことになります。この傾向は若い経営者に多く見受けられるのですが、その「手段」である仕事を、例え積み重ねて行ったとしても、会社のリソースとしては充分に蓄積されず、将来的な人材育成の財産としては見込めないでしょう。

このような思考で経営してしまうと、現場管理に携わるスタッフが現場に行くという作業(行為)が目的となって、現場に行く本来の「目的」がいつまでもたっても生まれてきません。

結果、施工管理の内容となる工程管理、資材の受発注管理、安全管理、品質管理なども同じように作業としての認識から脱却できなくなるのです。これこそまさに、費やした時間に見合った経験や学びがスキルとして身につかず、素通りしてしまう訳です。

そこでまず、作業の効率化をマネジメントするという発想を優先するのではなく、目的に対して時間と作業を割り当てて行く思考を基本にすべきなのです。そこから効率的に行う為の工夫や知恵を入れ込んでいき、さらには属人的管理から、組織的管理へとステップアップさせて行かなくてはなりません。

日本の住宅建築の文化そのものが、棟梁制という属人的管理体系の歴史が長く、その場に携わる職人や管理者の人的スキルに依存せざるを得ないのだとしたら、どれだけマニュアルや基準を事前に決めたとしても、不具合をやり直すという「対処」という行為しか生まれません。

対処ではなく「改善」にする為には、組織的管理をしっかり体系化することが大前提にあって、ある現場、ある工程タイミング、ある事象、あるミスと言った、点の現実をどれだけ全社で共有でき、どれだけチームで課題解決に継続して時間を使うかが大切なのです。

皆様の会社の社員達は、仕事とは何をすることだと認識しているのでしょうか?受注取り、プランづくり、現場管理、コーディネートなどは、あくまでも担当各々の役割であり作業であって仕事では有りません。仕事とは、担当した役割を日々「改善」することなのです。改善し続けることが仕事であり、出来ないことを出来るようにしたり、 出来たことをもっと良く出来るようにしたりすることなのです。つまり『改善=成長』という訳です。施工品質の良し悪しは会社で取り組む「改善力の証」であることから、まさしくその会社の組織力は建築現場環境とイコールと言っても過言ではないでしょう。

最後に、組織的管理をして行く上での注意点として、役割と責任と権限が明確になっていることが重要だとお考えいただきたい。

施工上の問題や不具合がいつまでたっても減少しない理由は、職人各々に明確な仕事の範囲や期間、基準、そして単価が決まっていないことが原因である場合がほとんどです。これらのことが決まっていないのに、明確な責任や権限を委譲出来ません。

プロジェクトマネージメントの基本は、現場に携わる全ての利害関係者の達成と成功にあります。その為には、関係者各々の役割と責任と権限を明確にするとともに、属人的な現場環境を脱却し、組織的管理への体系化を目指していきましょう。

現場内における整理整頓の優良事例

この写真は大工工程が慌ただしいタイミング(瑕疵検査2回目)にあたる写真です。



通常、耐力面材や断熱材と言った建築資材が置かれている状況ですが、現場の整理整頓や納材の納期が整備されておりました。これは『優良事例』と言えます。現場清掃は今日、明日で出来るものではありません。日頃から意識していなければ、この状態まで持っていく事は出来ません。ビルダー様の意識の持ち方、繋がりのある職人様への浸透が出来ている仕組みが大変素晴らしいです。作り手が買い手の立場になり、自然の流れの中で生まれた結果だと思います。ビスの打ち方、材料の組み上げ方等の各々の優良事例はありますが、どの優良事例も『魅られている』という意識があれば、どの工程においても一つずつ優良への近道になります。

自分の意識の持ち方で、良くも悪くもなります。さあ、チェレンジしましょう!