NEXT DOOR

『蔓延した経営者の受注先行意識が経営の危機を呼び起こす』(1)

住宅経営者において、『安定受注』という言葉は永遠のテーマであり、
非常に重要である。

また様々な企業においても、日々、家づくりを通じて多くのユーザーに
自らの住宅を認知していただき、ファンになっていただくための
営業展開を切磋琢磨していることは素晴らしいことである。

しかしながら、『受注を取る!』という必要不可欠な考え方が
あまりに先行し過ぎることが、今や住宅経営の真髄を蝕み、
取り返しのつかない経営状況に陥っているビルダーが
最近増加してきている。

特に年間棟数の多いビルダーに傾向値が高い。

なぜならば、受注数と着工数のギャップが広がることで、
想定している売上高にキャッシュが追いついてこない現象が
引き起こるからである。

つまり、現場が動かないという現実である。

現場が動かない理由として、多くの経営者は
職人の引き当てという課題に直面するのだが、
なんとか職人を見つけることで、
また現場が回ると考えていることが、
さらなる落とし穴になっている。

どうしても営業系の経営者が多いことで、
自らが現場をそれなりに把握している自負と、
現実に引き起こっている現状に、
まだまだ誤差があることを気付かないのが
致命傷となっている。

その現実は、職人不足という環境問題以前に、
職人がその企業の現場から離れていっていることを
本当に気付いているか否かにかかっているのである。

では、職人がその企業の現場から、なぜ離れるのか?

簡単なことである。
単純に現場生産性が悪いからである。

つまり段取りが悪いということである。

その原因には、以前のコラムにも何度も書かせていただいたが、
現場管理者の雇用教育や品質管理といった部分に
経営者が投資する価値観を持たず、
コストという経費的概念を拭い去ることができないなか、
結果、後回しにしているツケが回ってきているのである。

このことを本気で原点回帰し、
一日でも早く経営者が決心覚悟をしない限り、
根本的な解決が絶対できないのである。

やはり、全てのどんな産業においても同じことで、
製造する企業が品質管理を怠って末長く成長している企業は、
一社もないことは製造会社の原理原則ではなかろうか。

各現場の裁量に住宅品質が委ねられていて、クレームやコスト増に悩まれているならまずはお電話、お問い合わせフォームよりご相談ください。