NEXT DOOR

『置き去りにしてきた建築会社の使命に、今こそ原点回帰する』(4)

数万社ある日本の建築会社で、年間20棟以上の建物供給をしている会社は、
今年すでに2000社を切っている。
ハウスメーカーまでを含めると日本の新築着工を支えている企業数の割合は、
ほとんどがその層の企業で成り立っていることが現状である。
だがその2000社弱の企業層全体を100として住宅品質管理状況を分析すると、
下記のような現実があることを深く認識していただきたい。

我々NEXT STAGEは、住宅品質の安定と向上を具現化するために、
全国の建築現場を通じて、多くの建築会社の住宅品質を監査しているのであるが、

まず大前提として、各々の建築会社の施工基準及び品質基準を明確に決められていない会社は
全体の約86%もあり、この段階で各々の会社が目指す具体的な品質基準が存在していない企業が
ほとんどであることがわかる。
また、我々が住宅品質の基準指針作りとしてご支援している『標準施工手引書』を構築している企業、
もしくは具体的なディティール集などを自社で構築している企業はなんと全体の14%に過ぎない。

さらに驚くことは、自社の施工基準を持っている14%の企業の中で、
しっかりと常の現場をその自社で確立した品質基準をしっかり守り、
適合させる取り組みをしている会社はたったの2%くらいしかいないのである。
仮に2000社の2%と試算すれば、日本の建築会社で約40社くらいしか
本質的な品質管理実践をしていないことになる。
本当に驚くべき業界環境である。

我々NEXT STAGEは住宅品質の安定のステージを1段階目に設定し、
まずは自らが決めた品質基準を必ず守るという取り組みからしっかり第三者監査という手法でフォローし、
監査を通じて現場教育も一環させていくものである。
しかしながら多くの会社は、この時点で現場監督の人材不足やスキル不足といった就業環境から、
この段階さえ乗り越えられない会社も事実多いことも否めない。
ここで乗り越えていく会社を、我々は『先行ビルダー』と称している。
『先行ビルダー』の定義は、絶対に基準を守る!という習慣から、
不備が発生した現場での課題を次の現場から二度と起こさない為の工夫を常に社内で取り組み、
PDCAをしっかりと回そうと日々改善に努める会社である。
このようなレベルの会社は、正しい現場風土が当たり前のように根付いているのであるが、
悲しいかなこの割合は、全体の約0.5%くらいの会社数しかない。
先程の40社を引用すれば、日本に10社くらいしか存在していない計算となる。

以前にも住宅の製造責任について触れたのだが、異業種をみてもやはり品質のトップを歩む企業は、
その分野での決定的なポジションを築いている。まさしく製造分野の方程式なのである。
その方程式を、なし崩しに成長させてきた建築分野に与えられたブランドは、
今や『クレーム産業』というネガティブブランドでしかない。
これからの地域で成長する住宅産業は、このネガティブブランド脱却できるだけの実践を
覚悟していく地域産業であり続けたい。

各現場の裁量に住宅品質が委ねられていて、クレームやコスト増に悩まれているならまずはお電話、お問い合わせフォームよりご相談ください。