NEXT DOOR

『置き去りにしてきた建築会社の使命に、今こそ原点回帰する』(2)

全国のビルダーの経営者さまとお会いする度に、必ず質問されるフレーズがある。
その共通フレーズは『社長!良い現場監督さんは居ませんでしょうか?』という内容である。
以前にも現場管理者不足やスキル不足の業界課題を取り上げたが、先ず考えていただきたいことは、何故、現場監督が今日、足らなくなってきたのか?という背景である。

一般住宅の現場管理者という仕事は、必ずしも有資格者でなければならない訳でもなく、この業界では一般的に『経験者求む!』という既存マーケットから探索して雇用し続けてきた蔓延化した雇用体系が存在することに原因がある。

ここで原点に戻って考えてみると、結果、経験者を求めたことで、雇用した現場監督の経験に頼って現場を任せたという事実は否めない。決して一人一人のスキルの高さといった議論ではなく、人による思考の違いやスキルによるムラが非常に埋め切れないまでも、ここまで現場依存型管理を放任してきたことに大きな問題が潜んでいる。
多かれ少なかれ、当然過去にも様々な現場でのトラブルや不具合を経験されてきているにもかかわらず、実際には現場管理者教育そのものを社内的な教育スキームとして定着させていないのである。
そのような社内環境であれば、社員も育たず現場に放り込まれては退職し、また足らない人材に埋め合わす過酷な休日出勤や労働時間となれば、やはり長く就業していくことは厳しいであろう。

しかし、やっとここにきて、新卒者を含めた若者を雇用し、自社で育てていこうといった事例も最近良く見かけるようになり、我々もその流れをできるだけご支援できるプログラムを開発したり、実践的スキームを構築している。

これからのビルダーの経営計画には、販売戦略メインでない生産部門の教育という製造戦略が必須となるに違いない。また、その教育そのものの中身が重要となり、安易に座学セミナーや講演会、またCS的な外部コンサルティングに依存をするといった、一過性のものであってはいけない。やはり継続的かつ実践的な教育をしっかりと考え、選択していくことがこれから重要である。

本質的な現場管理者とは、どういう使命と役割、そして思考を持たなくてはならないのであろうか?

それは、ユーザーとの請負契約に基づく製造責任の履行が使命であり、施工管理の上では『節目に必ず振り返る!』というマネージメント的な役割が必須なのである。
まさしく現場経営者と言っても過言ではない。
だからこそ、その振り返る節目のポイントすら理解できなければ本質を逃してしまい、住宅そのものの品質管理は絶対にクリアされていかないのである。

ではその節目とは、どういうものであるのか?

そのポイントは、単純に建築工程上、絶対潰さないと後戻りできない重要なタイミングということなのである。
そのタイミングを間違った段階で既に中身は隠蔽され、自らが振り返ることなく、その工程を作業した職人個人に品質を人的に依存したまでである。

果たして、その行為そのものを良しとするか否かを議論するまでもないが、日本の住宅産業の現実は、そういった業界環境にもかかわらず、未だ着々と家が建ち続けている現実を、今、本気で製造責任の原点回帰をしていく時にきたのではなかろうか?

各現場の裁量に住宅品質が委ねられていて、クレームやコスト増に悩まれているならまずはお電話、お問い合わせフォームよりご相談ください。