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無意識の施工とは

【コメント】

今回の品質を上げるスキルアップポイントは、『無意識の施工』を考えていただきたいと思います。
『無意識』と思わざるをえない施工事例からの気づきやスキルアップへの足掛かりになればと思います。

それではまず1枚目の画像ですが、いったいどの様な問題が考えられるでしょうか。

矢印の部分を見ていただきますと、この部分の何が問題かが一瞬では分からない方もいらっしゃいます。
よく見ていただきますと、下側のかぶり厚さが不足しています。
かぶり厚さを確保する為にサイコロスペーサーを使用されていますが、
同じ高さの鉄筋の更にその下に鉄筋があります。
つまり、縦筋の太さ(10ミリ)分かぶり厚さが不足している事になります。
そもそも、この縦筋は何の鉄筋だったのでしょうか。
外周部のピッチを構成する縦筋?コーナー縦補強筋?

答えはどちらでもなく、職方にお聞きしましたら、
『余ったから何となく入れたんだよね。』とのことでした。

次に、2枚目の画像はどうでしょうか。
一見問題のない施工に見えますが、お分かりの様に起きている現象は同じです。
下側のスラブ筋の更にその下に外周部の縦筋の定着部分があります。
ここでもかぶり厚さが不足しています。
サイコロスペーサーは一番下の鉄筋に施工していただく必要がありますが、どちらもそうなっていません。
今回の事例に共通する事は、『無意識の施工』という事です。
一見問題が無いように見えますが、よく見るとそこに問題が潜んでいます。
言われて初めて気が付くのではなく、その意味をしっかりと意識した施工が肝要です。
ほんの少しの一手間、一工夫が未然に問題を防ぎます。
皆さんの現場、一度確認されてはいかがでしょうか。

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