品質向上へのチェックポイント

近年、内壁の耐力壁両面張り(両面真壁納め)を目にする機会が多いのですが、真壁納めでは必ず面材を止め付ける受け材が必要になります。


受け材は30㎜以上×40㎜以上の材寸が必要になります。105㎜×105㎜の柱では、両面真壁納めで納めた場合は、105㎜-80㎜で残りは数字上25㎜残る扱いになります。写真の金物を柱に直で止め付けるには、金物の巾が30㎜の為、計算上収まらない数字になります。両面真壁納めで行う場合は金物の取付位置又は金物の種類、又は片面真壁、片面大壁と言う施工方法を現場において柔軟に対応することが求められます。大工さんは経験とスキルがそれぞれ違います。しかし、管理者がその理屈を理解すれば簡単に解決出来、少しずつ各ビルダー様の品質向上へ繋がります。

金物の納まりで、真壁納めを→大壁納めに変更した場合、周りの構造体に目が向きます。梁のジョイント・梁成といった所、又、角部の筋交いや直行金物の設置位置まで目が向きます。この様な事を事前チェックする事で、現場の後戻りを防ぎ、職方への信頼関係を築きます。事前準備(段取り)で概ね建物の形が見えてきます。

工務店の働き方改革が進まない理由とは?

私自身、仕事柄現場監督さんとお会いする機会が非常に多い。会う度に肩を叩いて、「どう最近、忙しい?」と語りかけると、「いやぁ、毎日大変ですよ。また人が辞めちゃって!」などと悲壮な返事が戻ってくることが多々ある。 本当に心痛いほど理解できるし、なんとかしてあげたいと思う毎日である。

先日、住宅産業界に特化して働き方改革をされているコンサルタント会社の代表と会談し、色々と学ばせていただいた。この業界で働き方改革をしづらい一番の環境や理由とは、営業、設計、工務など、働き方の体系が全く異なる職種が混在した事業であるということ。さらに零細会社が多いだけに、仕事内容や役割をどうしても個人の能力に依存せざるを得ない環境だからだそうである。

例えば同じ建築業界でも、設計事務所なら、工事監理という業務で一部、現場打ち合わせなどがあったとしも、机に向かって仕事をする事務系スタイルが大半を占めるのだと思う。それであれば確かに全社的な改革も進めていきやすいのかもしれない。またゼネコンを中心とする施工会社を見れば、社員数が多いということもあり、営業、設計、積算、現場管理とそれぞれ専門の業務部門をつくることもできる。しかしながら工務店事業となると、ファンづくりのイベントから販売活動、見積り作成、お客様を納得させられる設計提案、更には請負契約に基づく工事管理、そして引き渡した後の長期に至る維持管理まで複数の業務を担わなければならない状況も多い。

実は家づくり事業は、このように本来非常に付加価値の高い独自のサービスであるはずなのに、何故か粗利率、利益額が異常に下げ止まりした事業と化してしまっていることが、根本的な改革を行うための原資が捻出できない要因であることは間違いない。つまり粗利率が下げ止まっているということは、職人を含む工事原価が限界にきているということ。そこには、製造会社が当然かけるべきコストである製造品質の費用すら見えてこない。そして営業利益が下げ止まりするということは、その会社の事業価値を向上するための人件費や販売促進費を含む一般管理費も限界にきていることを、経営者がまず一番に理解することが大切である。

このようにあらゆる費用が限界ラインに達している状況で働き方改革をするとなれば、やはり至難の業ということがわかりえるだろう。これは、各々の住宅会社における事業価値を生み出す本質が整理されておらず、なんとなく変えている仕様や工法などの表面的で手段的な違いを差別化と勘違いしてしまい、本来やるべき、他者が追随出来ない本質の強みを尖らせた差別化となっていないことが原因と言えるのではないだろうか?

このような事業環境で確実に改革して行く手順とは、まずその企業の最重要のミッションをシンプルにすることにある。そのためにはSWOT分析などを一度しっかり行い、自社は販売活動が得意なのか?また設計提案が得意なのか?また工事管理を段取り良く行うことが得意なのか?など、どれかひとつの強みに集約し、自社の事業価値を尖らせていくことが最重要である。

例をあげると、工事管理能力は他社に負けないくらい自信があるのなら、敢えて元請事業にこだわらず、他社に追随されないくらいの施工管理能力をもった専門企業に進化させれば、恐らく市場から引っ張り凧になるであろう。また営業販売が得意で誰にも負けないという自負があれば、完全な販売専門企業に進化させ、販売が苦手な企業の代役を努めていくことは 大きな可能性を秘めているのかもしれない。

改めてビルダーの働き方改革のポイントを考えてみると、シンプルな目的の明確化と事業特化を兼ね合わせて進めていくことがポイントであり、意識改革や風土改革まで影響する可能性も高い。さらに尖った企業ほど、社員やパートナーの離脱を防ぎ、やりがいある仕事場の環境づくりを目指すというこれからの時代に大切な形成思考だと感じている。

2018年度ACU第7クール 3回目を開催いたしました

弊社、NEXT STAGE GROUPでは全国数万件の施工管理実績と事例をもとに、我々しかできない独自の実践的プログラムをご用意し、現場管理者としての思考や実践的ノウハウを含め、次世代へ期待される現場マネージャーへの育成を目指しております。
 
この度「現場管理者向け実践養成講座【A.C.U.】」の2018年度第7クール 3回目が開催されました。

第3回目は前回の振り返りから、現場管理者に必要な工事管理の概論及び工程計画の手法についての講義となります。実際の設計図書を使って、自らで工程表を作成するために、様々な工事の流れや作業分解、従属関係の必要性を知り、図書の読解力、そして現場に伝える伝達力について学んでいただきました。

グループ作業もあり、皆さま積極的に意見を交わして課題に取り組まれていました。


 
【今後の開催日程】
 第1回 2018年   1月26日(金)/ 27日(土) 開催済
 第2回 2018年   2月23日(金)/ 24日(土)   開催済
 第3回 2018年   3月23日(金)/ 24日(土)   開催済
 第4回 2018年   4月20日(金)/ 21日(土)
 第5回 2018年 5月18日(金)/ 19日(土)
 第6回 2018年   6月22日(金)/ 23日(土)
 
【開催時間】
 金曜日:13:30~17:30
 土曜日: 9:00~12:00
 
※詳細及びお申し込みにつきましてはこちらをご覧ください。
 
※第8クールにつきましては2018年7月開講予定です。
 詳細が決まり次第、情報掲載いたします。


事務局(お問い合わせ)
株式会社 NEXT STAGE  A.C.U.運営室
TEL:06-6809-3333
FAX:06-6809-3332
※メールでのお問い合わせはメールフォームをご利用ください。

グラスウールの優良施工

今回皆様にご覧いただきますのは、グラスウールの優良施工事例となります。



一目瞭然かと思いますが、画像の様な美しい施工を毎回されるビルダー様がいらっしゃいます。壁断熱材は間柱間柱間の部分が断熱材の幅が不足するので、間柱に更に間柱を抱かせることで隙間が出来ない様にされております。防湿層も柱の見付面にしっかりと留め付けされています。また、其々がピンとテンションを掛けて施工されています。グラスウールは非常に高性能な断熱材ではありますが、その施工状況が性能に直結致します。手間を惜しまず、丁寧に丁寧に施工する事が肝要です。

画像の施工をされたのは、長野県飯田市にある地域でも有名なビルダー様です。「さすが」と納得出来る一面を見せて頂けたと思いました。